老朽化や対象児童の増加に伴って改築工事が行われていた燕市立杉名児童館(近藤良美館長・燕市杉名)が完成し、26日午前10時から同児童館で竣工式が行われた。
竣工式には関係者約30人が出席。式辞で鈴木力市長は、老朽化や同児童館の児童クラブを利用する小池小学校の児童が増えて定員を超す利用があり、安全に過ごせる施設にと改築した経緯を話し、地元の人たちも有意義に利用できる「世代を超えた交流の場として末長く愛されることを」と願った。
同児童館を利用する小学校1年生は「新しい児童館をみんなで大切にきれいに使いたいです」、3年生は「高齢者交流ホームの皆さんとこれまで以上に交流したい」とあいさつ。小学生8人でぽんぽんを手に歌と踊りも披露して完成を祝った。
杉名児童館は、児童がだれでも利用できる児童館と、放課後などに保護者に代わって児童を保育する学童保育を行う児童クラブの2つを併設する。当初は杉名保育園として開園したが、杉名保育園が小池保育園に統合されたのに伴って児童館となった。
建物は杉名保育園時代からのもので建築から約40年と老朽化。ドーナツ化現象で小池地区の住民が増えてて定員を超す利用があったことから現地で改築した。工期は昨年8月2日からことし3月19日まで、総事業費は約1億3,800万円。
木造2階建て延べ床面積537平方メートル。遊戯室、創作活動室、図書室、集会室、児童クラブ室2室、静養室を備える。これまでは平屋だったので2倍近い広さになった。遊戯室は2階まで吹き抜けでバスケットボールのゴールも備える。水銀灯の遊戯室を除いて室内照明はLED蛍光灯で省エネ。図書室だけは床暖房を備えた。
児童クラブの利用は3年生までとしている所も多いが、燕市は4年生まで。これまでは定員25人に対し60人近い利用があったが、改築によって定員はこれまでの2倍以上の60人となり、4月からはちょうど60人が利用を登録している。