27日の定例記者会見で鈴木力燕市長は、質問に答えて26日開かれた県立武道館有識者会議で4つのアピールポイントをプレゼンテーションしたこと、震災がれきの受け入れについては気持ちはあるが受け入れられる状況にないことなどを話した。
県立武道館有識者会議は非公開で行われた。県立武道館を誘致する加茂、新潟、上越ともに4市がプレゼンテーションし、鈴木市長は燕市のアピールポイントとして4点を説明した。
一点目は、立地条件。高速道路や新幹線を使って県内各地から1時間余りで参集でき、県立施設にふさわしい。
二点目は燕市が政策として武道や教育を推進していること。健康スポーツ都市宣言、教育立市宣言をしているのに加えて武道協議会も立ち上げており、仮に燕市に決まってもほかの市から「なんで燕なの?と違和感をもたれることはないでしょう」という表現で話した。
三点目は、空手や剣道で全国的に活躍している選手、学校があること。先の新潟国体の空手で燕高校の選手が優勝、剣道では燕中学校女子剣道部が2年連続4回の優勝を果たしており、空手や剣道の全国規模の大会を新潟県で誘致するときに会場が燕市であることは納得感があり、誘致しやすい。
四点目は、三条市、弥彦村とも書面で連携を取り付けた。三条市は弓道が強く、広域的な活用の可能性が広がる。
そのうえで、建設用地には燕工業高校跡地を用意していると説明し、「ほかのところに漏れると真似されるので内緒なんで」と具体的な内容は明かさなかったが、県は利用率を高めることに問題意識があると思われることから、燕市は利活用、利用率を高める手伝い、協力ができるというアイデアを市の負担で行うという提案も。
武道の競技者にとって「どこにどんな機能をもった施設が建設されるのがいちばん望ましいのかと考えるべき」どこにどんな施設利用者でのぞみ議論すべき。純粋に武道の部分でわたしは燕市としてのメリットを訴え続けていきたい」とした。
震災がれきは「安全ながれきであれば受け入れるということも必要」と思うが、燕市内の焼却場は老朽化で改修工事、埋め立ては増設工事を行っており、「今、ただちに受け入れるという物理的な状況にございません」。
ただ、受け入れたい気持ちはあり、「前提となる安心、安全が確保できれば」、燕市が物理的に受け入れが可能になるまでに、放射線検査や住民への説明、費用負担などを「国や県がしっかり環境整備しておいていただきたい」と求めた。