17日に福島県南相馬市で開かれた復興祭に「〜三条マルシェ〜ごった市@南相馬」として参加した三条市の市民グループが28日、当日の売り上げなどを南相馬市への義援金に寄付してほしいと三条市に届けた。
市民グループの代表ら12人が市役所を訪れた。当日は国定勇人市長も南相馬市を訪れたが、あらためて出店のようすを報告し、グループごとに当日の売り上げなどを義援金として国定市長に手渡し、南相馬市復興への思いを託した。
義援金は、三条マルシェ実行委員会とマルシェ出店者有志として計5万7,200円(塩ちゃんこと缶バッチの売り上げなど2万7,200円と佐久間食品3万円)、卵焼きを販売した五板会(5万円)、カレーラーメンを販売した三条飲食店組合カレーラーメン部会(4万6,300円)、包丁研ぎを行った越後三条鍛冶集団(1万3,600円)。
ほとんどは売り上げすべてを寄付に充て、さらに団体の寄付まで加えたところも。ほかにも南四日町熟年いこいの会はコメやうすを持ち込んでもちつきをし、もち250食余りを無料でふるまった。雨の中太鼓演奏を披露した三條太鼓三小相承会は、出演料3万円をすでに現地で寄付した。
南相馬市の人たちと現地でふれあった参加者たちは、南相馬市民が「三条でお世話になった」、「三条では本当によくしてもらった」、「その恩返しがしたい」と声をかけて買物をしてくれた人が多かったと話した。
イベントが終わって原町商工会議所の副会頭のあいさつを受け、地震、津波、原発の三重苦で苦しい現状だが、「三条の方に力をもらった」と言葉を詰まらせ、「今度は三条のイベントに私たちも出向きます」という言葉ももらった。
出店者からは、歓迎してくれた南相馬市の人たちに「また来ます」と約束してきた言う人も。国定市長も「また行きましょう!・次は野馬追の時にでも」と話すと、すかさず「7月ですね!」と答えが返ってきていた。