三条市は30日午前9時から市役所で平成23年度退職者辞令交付式を行い、31日付けで退職する職員52人に辞令を交付した。
退職者は定年42人と普通退職6人、国、県、他市に戻る4人の計52人。それぞれの部署からの職員と合わせて150人余りが列席。国定市長が退職者ひとり一人に「お世話になりました」と言葉をかけ、辞令書を手渡した。
国定市長はあいさつで、市民を代表してと感謝の言葉を述べた。昨年は東日本大震災と7.29豪雨水害でふれ、公務員として「非常につらい出来事にぶち当たった」が、自然災害を目の当たりにして地域社会はどうあるべきかと考えるなかで、公共に仕える立場が「どうあるべきか、最後の最後、また自然は皆さま方に試練を課した」というとらえ方を示した。
退職者は3月31日で職場から開放されるが、一市民、一住民、一国民として「ともに歩みを一にしながら一歩一歩前に進んでいく必要」があり、敬意を表すとともに引き続き的確なアドバイスを求め、「本当に長い間お世話になりました。心から御礼を申し上げます」と締めくくった。
退職者の謝辞で坂井喜晴商工課課長は、三条市に勤務できた喜びは退職者に共通で、「これからもそれぞれの場所においても三条市の素晴らしさをPR、情報発信しながら歩んでいきたい」と述べた。
坂井さんが昭和45年に奉職した当時は高度成長時代の真っただ中。最初は今の中央公民館の場所にあった旧庁舎に勤務した。弥彦線高架や須頃郷開発などまちは大きく変化し、自身は地場産センター、合併当時に下田サービスセンター、栄サービスセンターと異動。「いろんな人たちとのかかわりをさせてもらうなかで勉強させてもらいました。それが私の財産。お金には変えることができない」と振り返り、「ぜひ、素晴らしい三条市を築き上げてほしい」と願った。
閉式後は、職員の大きな拍手に送られて退場。記念撮影や各課へのあいさつなどを行い、昼に理事者や関係部長との会食をして退庁した。