東日本大震災で三条市内に避難している人同士や市民との交流拠点施設「ひばり」でボランティアにあたった5人に感謝状 (2012.4.2)

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三条市総合福祉センターに設置されている東日本大震災で三条市内に避難している人同士や市民との交流拠点施設「ひばり」で3月31日、市内の避難所や同施設でボランティアにあたった5人に感謝状が贈られた。

東日本大震災で三条市内に避難している人同士や市民との交流拠点施設「ひばり」でボランティアに感謝状を贈呈
東日本大震災で三条市内に避難している人同士や市民との交流拠点施設「ひばり」でボランティアに感謝状を贈呈

震災から1年がたってちょうど年度末を迎え、区切りとして市内に避難している人たちの感謝の気持ちを伝えようと、「ひばり」の運営スタッフや利用者を中心に「避難者一同」として感謝状を作った。

感謝状を受けたのは、三条市の千葉宏子さん、佐藤絹枝さん、金子敏美さん、千葉和子さん、笹岡凛さんの5人。早い人は昨年3月の避難所開設直後からボランティアを続け、避難所が閉鎖されてからも「ひばり」で避難者の話し相手になったり、買物の手伝いをしたり、版画の教室を開いたりと、さまざまなボランティア活動を続けてきた。

「ひばり」の運営スタッフと感謝状を受けたボランティアとで記念撮影
「ひばり」の運営スタッフと感謝状を受けたボランティアとで記念撮影

この日午後3時ころ同施設に訪れていた千葉宏子さんと千葉和子さん親子、小学4年生の笹岡凛ちゃんの3人に、サプライズで贈呈式を行い、「ひばり」の運営スタッフの野村孝さん(47)=福島県双葉町=が代表で感謝状を読み上げて、ひとりずつに手渡した。

感謝状は、「避難者一同」の名前で、文面は「一年と言う長きに渡りいつも笑顔で親切に接して元気と勇気を与えてくださいました。今後も私たちはあなたと強い絆で結ばれながら がんばって生きていこうと思っています。本当にありがとうございました。」とある。

野村さんは、ボランティアのおかげで不安を抱えて避難生活を送る人たちの表情が穏やかになり、力をもらったことに感謝した。「ひばり」の開設にも力を貸してくれ、いつまでもボランティアに甘えていられないし、感謝の気持ちを贈りたいと感謝状の意味を伝えた。

避難所開設直後から避難所や「ひばり」に足を運んだ千葉宏子さんは「感謝状なんて夢にも思わなかった」と驚いたが、「とてもうれしい」。避難している人たちが心から打ち明けてくれたり、自分のことを話したりすることで心からのつながりができたと感じ、ここまで続けられたと言い、「みんなが自分のうちに戻れるよう送り出したい」と願っていた。

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