新年度スタートの2日、三条市は午前8時半から市役所三条庁舎で新採用職員辞令交付式を行い、新採用の20人に辞令を交付した。
今年度の新規採用職員は、一般事務職12人、保健職と保育職各1人の2人、消防職5人の計20人。全員が黒や紺色のスーツで出席した。
国定市長が一人ひとり「一緒に頑張りましょう」と言葉を添えて辞令書を手渡した。緊張気味の声で「はい」、「よろしくお願いします」と辞令書を受け取っていた20人の新採用者を代表し、山田聡さん(33)=五泉市=が服務の宣誓書を読み上げ、さらに気持ちを引き締めた。
国定市長はあいさつで、これから長い公務員人生では、さまざまな苦難が立ちふさがってくると思うがその時には、「初心に立ち戻って考えて前に進んでいってもらいたい」と、そのスタートにあたり、ここまでの気持ちを忘れないようにと激励した。
また、昨年の東日本大震災、7.29豪雨水害にふれ「私たち(公務員)は人としてこの世に生まれ、人として社会を生き抜く集団のひとりにすぎない」と、公務員について話した。
「同じ人間として、困ったときはお互いを支えあわなければと思い、自分たちに何ができるのか、どんなに小さいことでも一つ一つ支援を続けていくことが大切と思うこと」、「その公務員一人ひとりの自覚、やっていこうという気持ち、それを現実のものにしていく実践力が、三条市全体の組織力を高め、被災地に対する支援につながっていくと思うし、三条市の復旧復興にもつながっていく」と、「それこそが公務員の原点だということを忘れないでほしいと話した。
新採用者は、この日からさっそくそれぞれの配属課で職務にあたる。