燕市教育委員会が燕市教職員辞令交付式で市内小中学校に異動した74人に辞令を交付 (2012.4.2)

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燕市教育委員会は2日午後3時から吉田公民館で平成24年度燕市教職員辞令交付式を行い、1日付けで燕市内の小中学校に異動した74人に辞令を交付した。

 2日午後3時から行われたで平成24年度燕市教職員辞令交付式
2日午後3時から行われたで平成24年度燕市教職員辞令交付式

異動した教職員の名前を読み上げたあと、代表で中越社会教育事務所から異動になった小林恵子分水小学校長に斉藤和夫教育委員長から辞令を手渡した。

斉藤教育委員長
斉藤教育委員長

斉藤教育委員長はあいさつで、燕市は「日本一輝いている町」づくりに向けた人材育成に頑張っており、市内教職員には「大変、ご苦労をいただかなければいけない」と覚悟を求めた。昔の燕は「体さえあれば何とかなるさ」という気風だったが、今は体だけの労働力では燕はもたず、学校では「いろいろな仕事が山積」しており、市民団体、まちづくり協議会、燕市学校支援地域本部推進事業などで「市民と協力しながらやっていきたい」とした。

燕市の特徴は、教育委員会のなかに子育て支援課があり、そこで保育所も管轄していることで、その利点をいかして「幼稚園、保育所を一本化した教育を推進でき」、「学力の向上を図っていきたい」。保育園、幼稚園では「つばめおはようタイム」、小中学校は「燕長善タイム」という時間を設けており、その推進に協力を求め、「皆さんの力によって国際的に通用する人材に育つようにご努力いただきたい」と述べた。

鈴木燕市長
鈴木燕市長

鈴木力市長はあいさつで、「日本一輝いている町」の意味や地域が活性化する活発な人づくり、教員研修視察のときめきスクール事業、さらに完成して間もない「つばめっ子かるた」や「燕ジュニア検定」といったといった燕市の教育に関する取り組みを紹介し、「優秀でスポーツができて心の優しい燕を愛する子どもを育てていきたい。そのためには皆さま方からご努力、ご支援をたまわればと思います。どうぞこれから子どもたちをよろしくお願いします」と頭を下げた。

藤沢教育長
藤沢教育長

藤沢健一教育長はあいさつで、燕市が目指すのは「知」、「徳」、「体」のバランスがとれた子どもの育成で、今の燕市がこの3つのバランスを保つには「学力向上が大事だと思います」。一昨年7月の教育長就任以来、あらゆるところで学力向上を頼んでおり、「学力向上の鬼のように見られている校長先生もおられるよう」だが、「これからも学力向上を第一に掲げていく」と揺るぎないことを示した。

燕市は「学校のためなら、子どもたちのためなら何でもしてやろう」という応援団が多く、ときには厳しい声もあるが、応援団と連携して取り組むことが大切。今年度は学校支援地域本部推進事業をさらに推進していく。

燕市の平成24年度一般会計予算の総額は約386億円で、そのうち教育委員会のもってる予算が約93億円、24.1%を占め、ハード事業が多く含まれているとはいえ、ほかの市町村ではその半分もなく、「驚くべき数字」と評し、「さまざまな点で教育委員会は優遇」されており、「燕市は先生方にとっても仕事のしやすい環境であることは間違いない」。

できあがったばかりの「つばめっ子かるた」から「文句なし 食べておいしい燕ラーメン」の札を紹介し、絵札に描かれた燕っ子の笑顔のために「この丼の中に燕の教育があれば」と例えて話し、学校教育の取り組み市民や地域から常に注目されているが、プレッシャーに感じるこはなく、「ふだんの力を発揮していただければ十分」。教育委員会は「先生方を全面的に支援してまいります」と約束した。

小林分水小学校長
小林分水小学校長

異動教職員代表で小林分水小学校長があいさつ。東日本大震災で宮城県石巻市に住む実弟が命は助かったが被災し、価値観が大きく変わったことを話した。文科省が定めた新学習指導要領を基に教育するが、大きく変わっていく時代を支える子どもたちになり、「その子どもたちに何を教え、最終的には心豊かな生活はどうあるべきかということを考えさせていただけるのではないか」。

今までは中学校の英語教諭を務めてきたが小学校勤務は初めてで、燕市の英語教育への貢献を願い、この子どもたちを燕市、日本、世界がどういう方向に進んだらいいのかをしっかり考え、判断できる「生きる力をもった子どもに育てていきたい」。

「とにかく子どもは授業で育つ」、「先生方がいかに魅力的な授業をできるかにかかっている」、そして「最終的に学力は必ず高めます」ときっぱり。「皆さんも一緒に頑張りましょう」と鼓舞した。


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