三条市大野畑、済生会三条病院で4月6日まで第十二回写楽友人会写真展が開かれており、カメラ店「カメラのアサノ」=三条市一ノ門2=の常連客の作品が並んでいる。
作品を展示しているのは、三条市内のベテラン写真愛好者が中心で、8人の合わせて30点。「厳寒の白川郷」、「金閣鹿苑寺」、「不動瀧」、「戸津辺の桜」などドラマチックなシーンを撮影した風景写真が多く、病院にいながら各地を旅行したような気分にさせてくれる引き込まれるような作品がそろっている。
十数年前に同店の客が同病院に入院した。退院するときに自分が撮影した写真を同病院にプレゼントしたところ、同病院から個展を開いてほしいと言われた。しかし一人で作品を用意するのは難しいことから同店と相談し、同店が常連客に声をかけて写真展を開いた。
写真展を開くためだけの組織として写楽友人会を発足して以来、ほぼ毎年、春に同病院で写真展を開いている。きっかけになった客はすでに亡くなっているが、その遺志を継いで写楽友人会は今も写真展を続けている。