金属研磨業を営みながら趣味でビデオ製作を続ける自称「磨き屋栄治」こと川崎栄治さん(61)は=燕市八王寺=は、撮りためた映像から5本を動画投稿サイト「YouTube」にアップロードし、インターネットから地元燕市の魅力の発信を始めた。
アップした動画は、一昨年の燕市・分水おいらん道中を撮影した写真を配置したフォトムービー『えちごの花絵巻「分水おいらん道中」』、十数年前に撮影した『燕戸隠神社萬灯』、そして『カレーラーメンの歌』で注目を集めたシンガーソングライター、矢代秀晴さん(48)=燕市南6=がふるさとを歌う『学校』、『7.13』、『帰郷』の3曲をそれぞれ歌う動画を投稿した。
川崎さんがビデオを撮るようになったのは、30年近く前。1歳にもならない長女が歩き始めようかというようすを記録に残したいとビデオカメラを買ったのが始まりだった。25年ほど前に三条市にあった三条ビデオクラブのメンバーにもなり、1993年に発足したふるさと燕市を愛する有志でつくる「夢工場(ゆめこうば)」に参加し、市民の語りや祭りの映像と燕をテーマにしたオリジナル曲で構成したビデオ『鎚音の響く街』を97年に完成させた。矢代さんはそのビデオの挿入歌を歌っており、『帰郷』の作詞は川崎さんが担当した。
ネット回線をブロードバンドに切り替えたのをきっかけに「YouTube」への投稿を思いつき、知人にアップロードの方法を教えてもらって5本とも2月中にアップロードした。
ビデオをアップしたことを友人やきょうだいに話している。「喜んでくれていることは確か」と頭をかく。1999年に廃線になった新潟電鉄や分水地区の酒呑童子行列を撮影したビデオなど、YouTubeにアップできる素材はたっぷりある。新たに燕市内のサクラも撮影しようと考えており、「燕のことを知ってもらえるチャンスになれば」とこれからも投稿を続けていく考えだ。
また、YouTubeのアカウントは「MrSakuratomozou」。漫画『ちびまる子ちゃん』のまる子の祖父、さくら友蔵に似ていて「ともぞう」と呼ばれることが多いからとか。アップした動画5本は次の通り。