燕市や市内の商工団体や業界団体、ハローワーク巻などは5日午後1時半から燕市吉田産業会館で平成24年度新規学卒就職者歓迎会を開き、今春、市内事業所に入社した21社の新卒78人の新たな門出を祝い、歓迎した。
市内事業所で社会人としてのスタートを切った若人を地元、業界をあげて歓迎、激励し、活躍や貢献を願って毎年開いている.。市内事業所を通じて新卒者の参加を呼びかけ、ことしの出席は昨年を5社、15人下回った。
主催者のほか地元選出県議や市議、教育長、地元の高校や大学の校長らを来賓に迎え、鈴木力市長と山崎悦次燕商工会議所会頭が歓迎の言葉を送った後、(株)エヌ・ティ・ティ・ソルコの契約講師によるビジネスマナーセミナーを開いた。
鈴木市長は、燕市はものづくりを中心に発展していた産業の町で「ぜひ、若い力で地方の企業の発展に貢献してほしい」、「臆することなく若い力でいろんな仕事に取り組んでほしい」と若さに期待する一方、自分の仕事が燕市や新潟県の中で「どうあるのかを意識して仕事してほしい」と広い視野も求め、企業側にも「財産としての人材を育てていってほしい」と願った。
山崎会頭は、もともと経済がシュリンクしているところに東日本大震災や円高が重なって歓迎会の参加が昨年より少ないのは「仕方ない」との認識を示した。
楽天やユニクロが社内公用語を英語にし、地元企業は仕事を中国やベトナムに奪われる一方で生産を海外に移すなどグローバル化が進むなかで、国際化に「対応できる人間になってほしい」と求めた。
「先輩の意見を聞くのはもちろん、仕事で大切なのはまず体力、気力、感性を自分なりに見つけ、自分で道を切り開いていくこと」。燕はメイド・イン・ツバメやTSOで品質やブランドを訴えており、「それには皆さまのような若い力をお願いしたい」と期待した。
大半がスーツのほか会社の制服を着た新卒者もあり、大先輩の話に緊張して聞き入っていた。