ことしの燕市成人式を企画、運営した新成人10人を委員とする成人式実行委員会は5日、成人式会場で東日本大震災義援金として募金し、新成人から寄せられた善意2万7,533円を燕市内に避難している人たちのために役立ててほしいと燕市に寄付した。
実行委員長だった新潟大学教育学部3年山口優香さん(20)=燕市吉田東町=が午後3時半に市役所を訪れて鈴木力市長に善意を手渡した。
昨年に続いて成人式会場の燕三条地場産業振興センターの受け付けで東日本大震災の義援金を募金した。昨年は震災から9日後だったこともあり、9万3,277円の善意が寄せられた。ことしはその約3割だったが、鈴木市長は「前の実行委員会の精神を引き継いでやってくれて、素晴らしい成人式だったと思いますよ」と喜んだ。
同時に昨年の成人式を思い出した。昨年は2晩続けて、成人式実行委員を招集して実施するか延期するかを検討し、予定通り実施したいとする実行委員の意を受け、鈴木市長と藤沢健一教育長が責任を引き受ける形で予定通り実施を決断した。
また、鈴木市長は、山口さんが籍を置く新潟大学と燕市が連携を深めていることを紹介した。教員を目指す山口さんは昨年、一昨年と児童館でボランティアを行っており、燕市と新大の連携に「すごく興味があります」と話していた。
義援金とあわせて会場では市内へ避難している人への応援メッセージも募集した。これも昨年に続いて行い、106通のメッセージが寄せられた。そのなかから24通を収録したA4判4ページのメッセージ集65部を印刷し、市内に避難する各世帯に一部ずつ配布してもらうよう市被災者サポートセンターに託した。