3日から4日にかけて県内を襲った暴風に続いて4日、県内では塩害が原因と思われる電線がショートして火花が出るトラブルが多発した。
県央地域でも同様で、燕・弥彦消防本部、三条市消防本部とも次々と入電する119番通報の対応に追われた。燕・弥彦消防本部では、夜になってから急に通報が増え、5日午前2時ころまでに数十本にものぼる通報があったと言う。
午前2時10分ころに燕市吉田堤町に到着した燕・弥彦消防本部の消防車は、電線から火花と煙が出ているのを発見したが、それ以上の対応はできない。トラブルを確認して電力会社などへ連絡してその作業を待つよりほかない。その間にも南5丁目で同様のトラブルが発生したという無線が入り、本部へ戻る間もなく次々と通報があった場所を回るような状態だ。
夜になって急に通報が増えたのは、雨が降り始めたのも関係あるかもしれないし、暗くなって火花に気づきやすいというのもあったかもしれない。電線がショートして火花が出たり、煙が出たりしているといったトラブルは一般に家庭への引き込み線が発生することが多いが、それが火事につながることはめったにないようだ。
しかし、近所で電線から火花が出ていたらおちおち寝てもいられず、不安な夜となりそうだ。新潟市消防局の新潟市消防情報を見ると、短いときは1、2分間隔で次々と警戒出動している。