3日から4日にかけての暴風に伴う塩害で県内各地で電線のスパークが多発し、燕・弥彦消防本部と三条市消防本部だけでも電線のスパークによる出動が実に146件を数えた。
出動は4日深夜から5日未明にかけてが中心で、出動は燕・弥彦消防本部が4日午後11時4分から75件。三条市消防本部が4日午前1時40分から6時41分まで22件と午後10時42分から5日午前3時5分までに49件の計71件。
強風によって海水が雨にまじり、塩害で電線がスパークすることは珍しくないが、これだけの数多く一気に発生することはめったにない。警戒出動した消防車が帰署する間もなく、次々と通報の現場に向かった。
現在の電線は、絶縁体の被覆が不燃性のため、被覆が傷ついた部分で火花が出るだけで被覆が燃え広がることはなく、火災などに至ることはほとんどない。