6日から15日まで10日間は春の全国交通安全運動。その初日の6日、燕市交通安全対策協議会(会長・鈴木力市長)は15日行われる分水おいらん道中のおいらん「信濃太夫」を一日交通課長に任命して特別街頭指導を行った。
春の全国交通安全運動でおいらんの一日交通課長任命は毎年恒例。分水おいらん道中のおいらん役は公募しているが、昨年は東日本大震災でおいらん道中が中止になり、ことしのおいらんも昨年選ばれた4人が務めることに。一日交通課長も昨年に続いて信濃太夫の上田智世さん(24)=燕市・会社員=が務め、珍しいひとりで2年連続の一日交通課長となった。
午前10時から市役所分水庁舎前の駐車場で出発式を行う計画だったが、みぞれが降るあいにくの天気に見舞われ、庁内に会場を移して行い、燕市や燕署、燕市交通安全協会、分水ロータリークラブなど同協議会構成団体から約40人が参加。女性警察官の服を着て「信濃太夫」とあるたすきをかけた上田さんに燕署の中村栄署長から任命状を手渡した。
鈴木市長は「ことしに入って事故件数が増えているということで交通安全の励行をしっかりよびかけていきたい」、中村署長は前日まで174日間、半年近く管内で交通死亡事故がゼロが続いていることから「交通死亡事故ゼロを1日でも長く更新できるように皆さまのお力添えをいただきたい」、「皆さま交通事故との戦いに一生懸命で、それをさらに続けていこうと思う」、上田さんは会社の業務で車を運転することもあり、運動期間中は「とくに気をつけて運転してまいりたい」とそれぞれあいさつした。
その後、熊森待避所に街頭指導所を設置し、国道116号を新潟市方向へ向かう車を待避所に誘導して交通安全ちらしなど500部を配布。道路の向かい側では一文字ずつ「地域から飲酒運転根絶」とあるプラカードを持って立った。街頭指導では相変わらず冷たい風が吹いたものの雨はあがり、「安全運転をお願いします」と呼びかける上田さんのほっこりする笑顔にドライバーもつられて笑顔になっていた。
春の交通安全運動のスローガンは「春風に 安全をのせて 事故ゼロへ」、重点は子どもと高齢者の交通事故防止、自転車の安全利用の推進、飲酒運転の根絶、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底の4つ。