三条市本町2、「スナックマンマ」を経営する五十嵐敏江さん(67)は、9日午後6時半から三条市・餞心亭おゝ乃で開いた27周年記念チャリティーパーティーで、ことしも同店恒例の現金をつけたまゆ玉の善意など18万円余りを7.29水害からの復興のために使ってほしいと三条市に寄付した。
パーティーは、同店の客をはじめ、毎年、招待している障害者の就労支援施設「杉の子工房」=三条市西本成寺1=の通所者21人など計153人が出席。五十嵐さんは、来場者への感謝の言葉を述べるとともに、「どうぞ本寺小路も暇でございますので」と笑いを誘いながら、「東三条から五ノ町までごひいきに」とこれからも頑張っていくとあいさつした。
続いて、国定勇人三条市長に登壇してもらい、昨年、大きな被害を受けた7.29豪雨災害の復興に役立ててほしいと同店恒例の1万円札や千円札などがたくさん下がったまゆ玉飾りを手渡した。善意の合計は、18万0,696円だった。
国定市長は、「皆さま方からの温かい善意の積み重ねとあらためて感じさせていただいた」。残念ながら出席できなかったが、東日本大震災の関係で市内に避難している人にもチャリティーの一環と招待を受けたことも話し、「一緒になって支えあっていこうと思っていただいていることを心からうれしく思う」と、重ねて礼を述べた。
国定市長自身、年に1、2回、同店を訪れており、「なんだかわからないけど、勇気をもらうというか、マンマさんから出たときに、よしもう1回やろうという気持ちで店をあとにする」と話し、ますますの発展を願った。
同店は毎年、小正月の祝行事で店内にまゆ玉を飾っており、そこに五十嵐さんが数千円を飾ったのがきっかけで客が紙幣や硬貨をセロハンテープで張り付けるようになった。そうして集まった善意を毎年、三条市に寄付しており、今回で26年目。