燕市内の電気工事業者7社でつくるボランティアグループ「燕を愛するライトアップ倶楽部」(横山三郎会長)は、14日から燕消防署前の中ノ口川左岸のサクラのライトアップを行うために11日、サクラを照らす投光器を設置した。
左岸の土手に並ぶサクラ1本を投光器1基で照らす形で、水銀灯とナトリウム灯を交互に合わせて14基を設置した。多いときで19基を設置したが年々、老いたサクラが枯れるなどして数が減っている。
十数年前から毎年、ライトアップを行っており、燕市の春の風物詩としてすっかり定着している。昨年は東日本大震災で休み、ことしは2年ぶりのライトアップ。会員の費用負担が大きく、何度かライトアップをやめようという声も上がっているが、市民の期待に背中を押されて続けている。
横山会長は「不景気でボランティアは大変だけど、不景気だから変えてやろうやと」と言い、ライトアップが景気回復の光をともすことにつながればと期待している。
ライトアップは14日から25日までの毎日午後6時から11時まで行う。ただ、まだサクラのつぼみはかたく、開花も1週間は先になりそうで、ライトアップを続ける期間は開花状況によって変える。また、同じく14日から土手下の旧配水塔「水道の塔」のライトアップも始まり、2つのライトアップのコラボレーションが楽しめる。