燕三条プライドプロジェクト朝カフェ実行委員会(渡辺康弘実行委員長)は19日午前、JR燕三条駅の燕三条Wingで「燕三条 畑の朝カフェ」プレス発表会を開催。6月から10月までに4回、燕三条地域の朝の畑や果樹園を会場に、ハーブのブーケ作りや軽食など採りたての食材はじめ地域の素材を使って各農家が趣向を凝らす体験型カフェを開くことをアピールした。
燕三条ブランド確立のための燕三条プライドプロジェクト事業を実施する燕三条地場産業振興センターの理事長、鈴木力燕市長をはじめ、同実行委員会のメンバーが参加。ブドウ畑の写真を使ったタペストリーやプロジェクターの映像、ハーブの寄せ植えなどで同イベントをイメージした会場を設営し、企画背景や実施概要、各回の会場となる農家による実施内容の紹介、第2回で提供する「地元野菜と果物のスムージー」の試飲などを行った。
開催日程は、6月3日の「ハーベスト」(花苗農場)=燕市井土巻=に始まり、7月1日の「渡辺果樹園」(ブドウ園)=三条市井戸場=、9月に「岡村葡萄園」(ブドウ園)=新潟市西蒲区=、10月に三条市下田地区を会場に「睦農園」(サツマイモ畑など)=三条市新屋=が企画する。
生産者が中心となって企画し、多種多様な農産物を生産する燕三条の魅力をアピールするとともに、カトラリーや調理器具、アウトドア用のイスやテーブルなど、使用する備品も地元メーカーの協力を受け、農商工が連携して燕三条の魅力を発信する。さらに活動に興味をもった生産者から参加してもらい、継続的な事業とする考えだ。
鈴木理事長はあいさつで、「この地域の自信をもって皆さんにご紹介をできる。それによって地域の誇りをもてる、そんな地域ブランドを目指して取り組んでいる」と話し、大勢の参加に期待した。
渡辺果樹園を経営する渡辺実行委員長は、「生産者が熱い思いで作っている畑は地域の財産。その財産に足を運び、空気にふれて、生産者に話を聞き、食事をする、ぜいたくでダイナミックな取り組み」と胸を張った。新たに生産者から仲間に加わってもらえるよう、必要な機材を整え、情報発信できるノウハウを蓄積していくした。
「地元野菜と果物のスムージー」の試飲の「スムージー」は、果物や野菜のジュース。この日は、三条産の和ナシとコマツナをミキサーにかけて製作実演し、淡いグリーンのスムージーに、燕産の真っ赤なイチゴ「越後姫」をトッピングした。
「畑の朝カフェ」特製スムージーを試飲した鈴木理事長は、「朝カフェのコンセプトにあった、目が覚めるようなさわやかな味」。また、同イベントについては「ここからどんか進化発展していくと思っている。これをきっかけに大きく育っていくプロジェクトにしたい」と話した。
第1回の「ハーベスト」では、同農場で生産するハーブを使ったブーケ作りを体験し、燕三条の材料が満載の軽い朝食を味わってもらう。午前8時半、10時、11時半からの3回、いずれもハーブ作りと食事を行う。1時間半。各回とも定員20人、参加費1人1,500円。雨なら次週10日に延期する。
申し込みはファクシミリやホームページ(http://www.tsubamesanjo.jp/asacafe/)で受け付けている。締切は5月27日だが、定員に達したら締め切る。問い合わせは、燕三条地場産業振興センターブランド推進室(電話:0256-36-4123)へ。