JR弥彦線の吉田−燕駅間が20日で開通から90年を迎えたのを記念して、JR東日本新潟支社は21日、「弥彦線吉田〜燕間開通90周年記念入場券」を発売するとともに、新潟−弥彦駅間を走る臨時列車、快速「弥彦線開業90周年号」を運行した。
臨時列車は一往復で、往路は弥彦駅着午前10時49分、復路は弥彦駅発午後2時6分。黄かん色と緑2号に塗り分けられた、いわゆる「湘南色」の115系電車を3両編成で運行した。
往路では、燕三条−吉田駅間で燕市の職員が燕市周辺の観光を車内アナウンスでPR。乗客には地元の観光パンフレットやケーキ用のフォークをプレゼントした。弥彦駅に到着するとホームで同駅職員らが「ようこそ弥彦へ 祝 弥彦線開業90周年」とある横断幕を掲げて臨時列車を出迎えた。
扉が開くと鉄道ファンや花見客ら300人近くが降りてホームはにぎわい、臨時列車や横断幕をと並んで記念撮影する人も多かった。窓口には、1,000セット限定で記念台紙付きの記念入場券(1,120円)を買い求める人の列ができた。駅を出ると弥彦山太鼓保存会による和太鼓の演奏が歓迎した。
弥彦のサクラは五分咲きを過ぎたくらいで、もう見ごろ。朝から抜けるような青空が広がる絶好の花見日和。90周年号より20分ほど早く「弥彦お花見号」も到着しており、弥彦駅はいつにないにぎわいだった。