22日に土砂災害が発生した三条市牛野尾の現場では、1日24時間で休みなく復旧工事が行われている。さらなる崩壊や土砂流出も心配されるが、24日夕方までに大きな変化はなく、工事が進んでいる。
県三条地域振興局によると、24日の工事は、前日23日夜に住民に説明した内容で順調に進んでいる。崩壊地付近への土石流センサーをセットした。さらに崩壊が発生し、土砂が滑落するとセンサーが作動し、住宅近くに設置された警報器の赤色灯点灯とともにサイレンが鳴り、あわせて自治会長や市、県などにメール配信される速報システムだ。
また、住宅付近に大型土のうの積み増しを行っている。孤立していた常福寺に通じる市道に流れ込んだ土砂の撤去は終わった。沢の排水の道を確保する作業も進めており、沢の右岸側、常福寺側から重機が上る足場を作りながら上部に向けて進めている。翌25日から国土交通省の異形ブロックを運び込み、設置していく。
避難している住民の帰宅時期は、23日の住民説明会と同じく今の段階では示すことはできないとして、「工事のめどがたち、工程表ができてから」とした。
三条地域振興局では、今回の災害で23日午前8時に局内に災害対策本部を設置。日中の対応のほか、夜間にも現地では職員2人、同局に2人がそれぞれ泊まり込みで24時間体制で対応している。
24日現在、自宅に戻れずに避難している人は、前日23日夜と変わらず5世帯16人。3世帯8人が避難する牛野尾ふれあいセンターでは、三条市職員1人が避難所運営にあたっている。