新潟市出身の絵本作家、黒井健さん(64)が絵札の原画を描いた燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」の一般販売用が26日、発売された。
「つばめっ子かるた」は、2006年に合併して新たに生まれた燕市の一体化を図る「燕ひとつプロジェクト」の一環で生まれた。市民から読み句を募集し、文芸つばめ編集委員が監修。新潟市出身で『ころわん』、『ごんぎつね』、『手ぶくろを買いに』、『かさじぞう』などの絵本の創作で知られる黒井健さんが昨年秋に数日間、燕市を訪れて取材して原画を描いた。
読み札にもこだわった。読み句を地元燕市の書家、全日本書道連盟評議員の長谷川白楊さん(72)が書いた。先に小中学校や保育園で遊ぶ大型判を作成したが、今回、販売を開始したのは普通版。縦83ミリ、横64センチの絵札と取り札それぞれ44枚がセットになっている。
無料版は5,000部を作成し、小中学校や保育園に配布。一般販売用は1,000部を作成し、一部1,000円で市内公民館や史料館で販売している。燕市教育委員会生涯学習課(電話:0256-63-7001、燕市総合文化センター内)へ。販売している場所と読み句は次の通り。
販売場所 | 電話番号 |
---|---|
中央公民館 | 0256-63-7001 |
分水公民館 | 0256-97-2703 |
吉田公民館 | 0256-92-5111 |
長善館史料館 | 0256-93-5400 |
分水良寛史料館 | 0256-97-2428 |
産業史料館 | 0256-63-7666 |
あ | 暴れ川 みんな泣かせた横田切れ |
い | いつ見ても 優美な姿 弥彦山 |
う | 梅一輪 お菓子も添える 天神講 |
え | 縁日の 人波つづく 天満宮 |
お | 大空へ はばたけ高く つばめっ子 |
か | 蒲原の 田畑を守る 大河津分水 |
き | 強度の誉れ 人間国宝 玉川宣夫 |
く | クッキング 使うお鍋は 燕産 |
け | 元気よく くぐる赤門 樋口家の門 |
こ | 米どころ 中ノ口川 水ゆたか |
さ | 去りゆきし かぼちゃ電車を なつかしむ |
し | 白藤の 香り豊かに 三百余年 |
せ | 千願堂 吊り橋渡れば 五合庵 |
そ | 荘厳な 越後最古の 国上寺 |
た | たけのこが 乙子の宮に にょきにょきと |
ち | 長善館 心受け継ぐ つばめっ子 |
つ | 燕市の 世界にほこる 洋食器 |
て | てまりの湯 心と体 ぽっかぽか |
と | 東京五輪 ポスター描いた 亀倉雄策 |
な | 夏祭り おみこしパレード たのしいな |
に | 日本一 長さをほこる 信濃川 |
ぬ | 抜きんでた 技術学べる 産業史料館 |
ね | ねり歩く 萬燈ゆれる 戸隠祭礼 |
の | のびのびと 走りまわろう ふれあい広場 |
は | 春の日や 良寛さまと 手まりつく |
ひ | 飛燕舞 燕で穫れた うまい米 |
ふ | ふるさとの 彩り描く 横山操 |
へ | 平成の 大合併で 燕はひとつ |
ほ | 奉祝の神楽は 吉田の下中野 |
ま | また明日 夕焼け空の 国上山 |
み | 見るからに こわい顔して 酒呑童子 |
む | 昔も今も 水害防ぐ 可動堰 |
め | 名人の 技術が光る 燕の煙管 |
も | 文句なし 食べておいしい 燕ラーメン |
や | 山宮翁 しのぶ桜の 並木道 |
ゆ | 夕陽あび 歴史を見せる 配水塔 |
よ | 米納津の 隕石からの 贈りもの |
ら | らんまんの 桜の堤 おいらん道中 |
り | 良寛さまの 暮らしを語る 五合庵 |
る | ルールを学び 楽しく遊ぶ 交通公園 |
れ | 連綿と 匠がつなぐ 鎚起銅器 |
ろ | ローカル線 越後・弥彦が 出逢うまち |
わ | わが町の 研磨ピカ一 世界一 |