燕市産業史料館では20日から5月6日まで第38回燕手仕事展を開いており、燕伝統の金属加工の職人28人の技が生み出した鎚器銅器や彫金などの39点を展示している。
毎年恒例の企画展で、燕の伝統的な金属加工の技術を継承する職人が生み出す作品を通じて、現代のものづくりを体感してもらっている。
1枚の銅の板を打ち伸ばしたり、縮めたりして器を作る鎚器銅器を中心に、金属の表面にタガネで彫刻を施す彫金など、さまざまな技術を施した作品が並ぶ。
人間国宝となった玉川宣夫さんの「木目金スプーン」、先日、にいがた県央マイスターに認定された県内唯一のキセル職人の飯塚昇さんの新作、最年長79歳の磯田幸雄さんの「編み模様彫り」など30歳代の若手から79歳の超ベテランの職人28人の技を一堂に展示する。
「職人による職人のための展覧会」とも言われる同展には、ほかの出品者の作品を見るために多数の出品者自らも足を運ぶ。会場で出あえれば、職人の技についでじかにきくこともできるのも魅力のひとつだ。
燕手仕事展は、午前9時から午後4時半まで、会期中は4月23日と5月1日が休館。入場料はおとな300円、子ども100円。