三条市の第一中学校区小中一体校の建設に反対する市民グループ「私たちの三条市をつくる市民の会」(村上幸一会長)と「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)は2日、小中一体校問題について三条市事務監査請求を行うにあたって受任者決起集会を開き、有権者の50分の1以上の署名を集める活動をスタートした。
午後7時から三条市嵐南公民館で開き、市民の会の村上幸一会長、考える会の外山晴一会長をはじめ事務監査請求を行う計10人の請求代表者や署名活動を行う計270人の受任者のうち235人が参加。経過報告や事務監査請求の趣旨、署名収集の留意点などを説明、確認した。
同グループでは、第一中学区の一体校の建設に関連して、三条市教育委員会が学校の統廃合を正式に議決していないこと、安全で適正な教育を受ける子どもたちの権利を保障していないことの2点を法律違反としている。さらに、主な問題点として、「無謀な270名余のスクールバス通学」、「学校設置基準の最低面積を満たさない狭いグラウンド」、「地震、水害、火災発生時の安全管理」などをあげている。
村上会長はあいさつで、一体校の問題、パルムの問題と大きい2つを抱えて市民運動をしていると市民の会を紹介。一体校の問題で住民監査請求をする準備をしているとし、「その準備(署名収集)をして監査委員に提出しながら、市民のみなさんに知らせていただく」。すでに一体校の建設は始まっているが、それとは別に問題点が多くあると指摘し、「本当に市民の声を聞いて三条市の教育行政をしっかりとしていただかなければならないということで、みなさんにご協力、ご支援をお願いしたい」と協力を求めた。
また、会として取り上げるわけではないとしながら、震災がれきの受け入れについてもふれ、「三条市の行政という立場としては市民の声を末端まで聞いてやっていただかなければならない」と話した。
続いて、市民の会の内田力顧問、考える会の浜田伸子副会長、西沢慶一副会長、梶勉市議などがあいさつや説明。最後に相田邦夫さんの発声で「団結ガンバローコール」、外山会長が閉会のあいさつを行った。
先に三条市監査委員会に署名活動をして直接請求を行う事務監査請求のための請求代表者証明書交付申請を行っており、この日、交付されたことを受けて署名活動をスタートすることから開いたもの。
署名は、告示の日から1カ月以内に有権者の50分の1以上の署名を収集するもので、3月2日現在、選挙人名簿登録者数85,347人の50分の1の1,707人以上の署名を添えて直接請求を行う。
一連の手続きを行い、監査委員が事務監査請求書を受理したあとの流れは、監査を実施し、監査委員の合議により決定し、監査結果の通知、公表。あわせて、議会、市長、関係執行機関に提出する。