15日の三条祭り大名行列を前に三条歴史文化担い手育成会(相場浩代表)は、小学生を対象にした大名行列の練習見学ツアーを初めて行い、初日7日は天狗(導祖神)の三条導祖神会の練習を見学した。
将来の担い手にもなる子どもたちに三条の大名行列に興味をもってもらおうと、天狗(三条導祖神会)に始まり、11日に囃子方(八幡宮囃子方組合)、12日にやっこ(三条先供組合)と大名行列を構成する主要な3つの練習の見学や、祭り当日15日の大名行列本番までを案内する初めての企画。
3年生以上の小学生を対象に各回とも定員30人で募集しており、初日7日は市内の小学生15人が参加。午後7時に三条市八幡町、八幡宮の鳥居前に集合し、石崎勝海会長に天狗や同会について聞きながら、参道の「八幡小路」で高さ約60センチもある高下駄をはいて歩く練習を見学した。
三条祭り大名行列の天狗は導祖神(どうそじん)と呼ばれる。行列では神輿に乗った八幡宮の御霊(みたま)を先導する役目で、悪魔や邪気を払いながら進む。高下駄をはいた足を高くあげて、地面を強く踏みしめながら歩くのは「悪魔をきつく踏みつけるという感覚で、神様をお守りするという気持ち」と石崎会長。
さらに、道祖神も神であり、道祖神となる同会では毎年、5月6日から15日までは精進潔斎を行い、鳥、豚、牛など2足4足の肉や卵、それらの出汁などを使った料理なども食べない、また、女性にもふれないという精進潔斎を行うという厳しいきまりを守って身を清める。「伝統を重んじて、祭りの基本は略さない、時代に負けない」と、大先輩から続く伝統を守り続けていることなども話した。
大崎小学校5年生の関川優大君は、大名行列で八幡宮を出発するときの高下駄は2枚歯、途中から1枚歯になることなど、今まで知らなかった天狗や三条祭りについて聞き、「とても勉強になりました」。高下駄もはいてみたいし、すでに大名行列に参加したいと話したものの、「でも消防士になりたいから、だめだな」とあきらめかけたところで、職業をもっていても大丈夫だとわかり、「ほんと、天狗さまをやってみたい」と話していた。
参加したい人はフェースブックで相場浩代表にメッセージを送信するか、NPOさんじょうへ電話(0256-34-8960)で申し込む。