燕商工会議所(山崎悦次会頭)は8日、燕版ISOともいえる品質管理の簡易認証制度「TSO」の全体説明会を開き、2年目となった同制度の取り組みをスタートするとともに、第1回認証企業審査会で認証した12社に認証書を授与した。
TSOの取得を考えている同商議所会員の64社から96人が出席した。遠藤光緑副部会長はあいさつで、これから日本の企業が勝負できるのは高い品質、付加価値、新規性が必要。そのうちの品質を失敗なく維持するには会社の仕組みと、その仕組みを客にアピールすることが重要とした。
ISO9001という国際的なマネジメントシステムがあるが、手間も経費もかかり、それをもっと簡単に短い時間で似たような制度ができないかとTSO認証制度を発想した経緯を説明。「ここに集まった皆さんには昨年の12社の皆さんに続いてぜひとも認証を目指し、燕という町がものづくりの品質を大切する町だ」いう評判が世界中に鳴り響いていけば「我々にとって大変、幸せなこと」と認証の取得に期待した。
先に認証を取得した12社に山崎会頭から認証書を授与したあと、認証を取得した企業による事例発表、さらに主旨やTSOの内容、スケジュールと料金などを説明した。
ISOを取得していないことが大手企業との取り引きの障害になる場合がある。しかし、ISOの取得には数百万円ともいわれる費用や大きな労力を伴い、地元中小企業には極めてハードルが高い。そこで地元企業でも取り組める簡易認証制度をとTSOを構築した。数十万円の費用で短期間で取得でき、確実な現場管理の基準としてISO取得の第一歩ともなる内容にしている。
第1回の昨年度は40社の認証を目指したが、たちあげが遅かったこともあって認証取得は12社にとどまった。ことしも新たに40社の認証を目指す。TSO認証書を受けた12社は次の通り。
株式会社イケダ |
伊藤金属株式会社 |
株式会社イマジネイトセンター |
株式会社内山熔接工業 |
株式会社おたまや |
後藤こう(「金」へんに「交」)業株式会社 |
株式会社齋藤金型製作所 |
サミット工業株式会社 |
株式会社セキヤ |
有限会社フナックス |
山崎金属工業株式会社 |
山崎研磨工場 |