6月16、17の2日間、三条市総合運動公園「三條機械スタジアム」で「7.29豪雨水害復興支援チャリティーマッチ」と銘打って2012プロ野球ウエスタン・リーグ公式戦の阪神タイガース対中日ドラゴンズ戦が行われる。
阪神タイガースと三機スタ野球祭り実行委員会(神子島新一委員長)が主催。9日午前10時半から記者会見を行い、神子島委員長、国定勇人三条市長、メーンスポンサーのパール金属(株)の高波文雄副社長、(株)コム・メディカルの佐々木一嘉社長、事務局の同スタジアムの柴山昌彦GMが出席。三条市内の小学生全員分の内外野共通招待券5,500枚を高波副社長から国定市長に手渡した。
「一昨年に続いて阪神タイガースの全面的な協力を得ることができた」ことを喜び、7.29豪雨水害復興支援活動として必要経費を除いた利益すべてを義援金として三条市に寄付し、来場者1人10円を「認定NPO世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JCV)に寄付し、「大勢の方からご支援、ご観戦を」と期待した。
国定市長は、下田地域を中心に復興はまだ道半ばだが、利益を義援金に充てるということで、「これも復旧復興に向けた弾みをつけるという意味でも、また多くの被災されている方々にとりましても勇気と希望を与えていただく」と感謝した。
高波副社長は「野球を通じて未来の三条を担う子どもたちに夢と感動を与えたい、それがやがて地域経済の活性化に少しでもお役に立てれば」、佐々木社長は「このイベントがチャリティーであること、また少年野球を応援しているといことに非常に共感している」と話した。
柴山GMは、東日本で開かれる珍しいウエスタン・リーグの公式戦であること、一軍にはい上がろうとする必死なファームの選手が見られること、利益ではなく地域貢献であること、子どもたちの野球熱を復活させる手だてになることなどをアピールした。
昨年6月に行ったイースタン・リーグの東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦は2日間で4,760人が来場、入場料収入は297万8,000円だったが、今回の目標は2日間でそれぞれ8,000人、400万円と大きく掲げて取り組む。
ほかにも2日間ともペットボトルキャップを回収してJCVに寄付し、16日は試合終了後にタイガース選手全員参加で少年野球教室を開き、三条市スポーツ少年団150人の参加を予定している。また、今回は2日間のどちらかに使える内外野共通自由席のチケット6枚つづりを5枚分の5,000円で販売する。ただし、雨で試合が中止になっても払い戻しはできない。
16日は午後0時半、17日は正午試合開始。チケットはチケットぴあ(ぴあPコード 591-500)、ローソンチケット(ローソン・Lコード 32938)をはじめイープラス、セブン-イレブン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、三條機械スタジアムほかで販売している。問い合わせは同スタジアム(電話:0256-32-8911・小岩井さん)へ。券種と料金、この日朝に阪神球団から届いた吉竹春樹2軍監督と旧小須戸町(新潟市秋葉区)出身の横山龍之介投手から届いたメッセージは次の通り。
券種 | 前売り | 当日 | |
---|---|---|---|
ネット裏自由席 (グリーンシート) |
大人 | 1,300 | 2,000 |
小中 高校生 |
700 | 1,000 | |
内外野共通自由席 (内野 オレンジシート) (外野 芝生席) |
大人 | 1,000 | 1,500 |
小中 高校生 |
500 | 500 |
■吉竹2軍監督
今回、2年ぶりに三条でウエスタン・リーグ公式戦を開催することになりました。昨年7月には豪雨水害による甚大な被害を受け、さらに冬季の豪雪では土砂崩れも多発しいまだ復旧復興は道半ぱと伺っております。私どもプロ野球を通じて少しでも地域貢献、水害復興支援が行えるよう、精一杯のプレーを約束いたします。最後になりましたが三条市をはじめとする被災地の一日でも早い復興をお祈り申し上げます。
■横山投手
災害が続き、まだまだ苦しんでおられる方も多いと聞いて心を痛めています。少しでも明るい話題を皆さんにお届けできるように、地元新潟での試合を盛り上げていきたいと思います。登板機会がありましたら、高校時代から成長した姿を必ずお見せしたいと思います。何より一軍での活躍が地元の皆さんへの恩返しになると思いますので、早く一軍で勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。