初めて三条傘鉾振興会が主催者となって三条祭りの15日に「傘鉾コンクール」、9団体が傘鉾を出品 (2012.5.11)

取材依頼・情報提供はこちら

三条傘鉾振興会(清水良一会長・4人)は三条祭りの15日、ことしも「傘鉾コンクール」を開き、9つの自治会や企業が家庭日用品などで世相を風刺したアイデアあふれる傘鉾(かさぼこ)を製作し、出品する。

三条祭り「傘鉾コンクール」の傘鉾を作る「田町かさぼこ会」
三条祭り「傘鉾コンクール」の傘鉾を作る「田町かさぼこ会」

傘鉾の起源は、旧三条観光協会などの資料によると、武器の鉾(ほこ)を立てて、その周りを多くの品々で飾り、傘のように見えることから「傘鉾」と呼ばれるようなったといわれている。

現在は、ざるやかご、ほうきやお玉といった一般家庭用品や金物の町三条にちなんだ金物類を使って傘鉾人形を製作。祭りが終わると解体して本来の用途に使っていたというが、近年は材料は翌年も使用する団体も多いようだ。

同コンクールは、その力作を審査し、各賞を決めるもの。また、審査の終わった傘鉾は台車に乗せて、大名行列とともに巡行する。

コンクールの主催は、これまで三条商工会議所に事務局を置く旧三条観光協会だったが、昨年、新たに三条観光協会(事務局・燕三条地場産業振興センター)が設立したのに伴って解散。開催が危ぶまれたが、伝統を守るためにと三条傘鉾振興会が主催を引き受け、事務全般も同振興会で行う初めてのコンクールとなる。

以前は各商店街や町内など20以上の傘鉾が出品されていたが、少子化と高齢化で減少し、今年の出品は、昨年と同じ9基。15日のコンクールに向けて、各団体は製作をすすめている。

現在の本町2丁目・本寺小路周辺の旧田町の「田町かさぼこ会」(小林乙彦会長)でも、ゴールデンウイーク明けの7日から毎晩、三社宮=三条市居島=で作業を行っている。

今ではあまり見かけなくなったタケなどでできた日用品が傘鉾に生まれ変わる
今ではあまり見かけなくなったタケなどでできた日用品が傘鉾に生まれ変わる

同会は、美容院、床屋、料理店、会社員とざまな職業の50歳代から70歳代の15人が現在の会員で、傘鉾づくりは10年、20年以上というベテランがほとんど。作品の図面はなく、担当の会員が構想を話し、それを聞いて形を作っていく。

三条祭りまで残り1週間を切った10日は、午後7時半ころから10人近くが集まり、タケのざるやかごを組み合わせたり、土台を作ったりとそれぞれのポジションで作業。和やかな雰囲気でも作業は真剣で「ここは膨らませた方がいいね」、「隠したほうがいいよね」と意見を出し合う。また、アイデアを口にしただけでどんどん作業が進み、よりよい作品に仕上げていく。

ことしの作品は「飛び出せ日本 つかめ栄光の金メダル」。内容は当日まで秘密だが、「本寺小路をはじめ、まちの活性化、そして(五輪での)日本の活躍などへの願いを込めている」と小林会長。当日は、町内の人や市内外の大勢の人に見てほしいと話している。

三条まつり傘鉾コンクールは、15日朝に八幡宮境内の本殿脇で開催し、午前10時半から審査を開始、金賞1、銀賞2、銅賞3、佳作3点を決める。ことしの出品団体は次の通り。順不同。

▲旧上町▲旧鍛冶町▲田町かさぼこ会▲旧大町▲旧四ノ町▲旧三ヶ町▲旧八幡小路▲三条信用金庫▲三条市役所職員互助会

関連リンク

spacer コンテンツ
spacer ショップ検索

公共施設も検索可能
分類別検索はここ

...詳細


燕三条のお悔やみ情報「縁をむすぶ」
三条パール金属スタジアム・サンファーム三条
外山産業グループ 外山産業、外山工業、グリーンライフ、メッツ
損害保険・生命保険・資産運用のことなら株式会社エフピーエム
スノーピーク オフィシャルサイト アウトドア/ナチュラルライフスタイル用品 製品 製造・販売メーカー
スポンサードリンク

■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved.
三条・燕、県央の情報「ケンオー・ドットコム」kenoh.com