新潟市・万代島ビルにある駐新潟韓国総領事館の李栄龍(イ・ヨンヨン)総領事が16日、三条市の国定勇人市長を表敬訪問した。
李総領事は同領事館の李載雄(イ・ジェウン)領事とともに午前9時に市役所を訪れ、昨年4月に着任したことなどを日本語で話し、あいさつした。
国定市長は、作業工具メーカーをはじめ、三条市内の企業は韓国内の企業と古くから取引を行っているところもあり、親近感をもっていると話した。リーマンショックからの韓国の早い立ち直りで、三条の作業工具メーカーなども立ち直りの兆しが早かったことにもふれ、韓国の為替政策に感心。三条は産業の町なので、企業同士が顔を合わせて新しいビジネスが育っていけばと、企業間の交流にも期待した。
李総領事は、工業などの経済、スポーツ、韓国の音楽「K-POP」、韓国ドラマなどあらゆる面から韓国の現状などを話し、「日本は兄貴みたい」で、追いつこうと頑張るのだとも話した。
また、日本語を覚えるために毎日テレビを見ていると、東日本大震災の話題が毎日、放送されており、県内に大勢の人が避難していることを知った。韓国としても何かしたいと、7月13日に新発田市で避難している人たちに向けたイベントを実施ことにしており、良かったら三条市に避難している人たちにも声をかけてもらえればと国定市長に話した。
このほか、「東方神起」や「冬ソナ」などの話題もあり、国定市長を「K-POPの歌手や俳優さんみたい。人気があるんじゃないですか」と話すなど、和やかな雰囲気で30分余りの懇談を行った。