三条市は21日、梅雨を前にして大雨などによる災害に備え、昨年の7.29豪雨災害で被害を受けた場所など、ことしも市内の河川や山地などの危険カ所6カ所を巡視した。
毎年、出水期を前に行っている巡視で、市長や副市長など市の災害対策本部や消防本部、三条署、消防団など合わせて24人が参加し、午後1時に市役所三条庁舎をマイクロバスで出発して回った。
昨年までと同じく7.13水害以後、信濃川災害復旧関連緊急事業実施カ所、昨年の7.29豪雨災害で川が決壊した場所や土砂災害が発生した場所、合わせて月岡地内の五十嵐川遊水地設置予定場所など、三条地区3カ所、下田地区3カ所の河川、排水路、山地の計6カ所を回り、担当者から災害や危険度、復旧工事の状況などを聞いた。
三条地区では、大野畑の貝喰川も昨年に続いて巡視した。信濃川に架かる三条大橋の下流で、貝喰川は信濃川に合流する。貝喰川の河口では、信濃川災害復旧等関連緊急事業として貝喰川の洪水被害をなくすために設置された逆流防止樋門と、樋門近くに新設工事が行われている貝喰川下流ポンプ場を視察した。これまでのポンプは、豪雨時に冠水して機能しなくなるおそれがあった。
このあと、下田地区では、昨年の7.29豪雨災害で土砂災害が発生し、ことし4月にも再び土砂災害が発生した牛野尾の土石流発生カ所なども巡視した。この日、巡視した危険カ所は次の通り。
【三条地区】▲貝喰川下流ポンプ場・大野畑(河川)▲吉津川サイホン・白山新田(加茂市天神林)(排水路)▲五十嵐川遊水地設置予定場所・月岡(河川)
【下田地区】▲上谷地地すべり発生箇所・上谷地(山地)▲五十嵐川堤防決壊カ所・江口(河川)▲牛野尾土石流発生カ所・牛野尾(山地)