三条市の松永悦男教育長は22日、5月31日付けでの辞職願を三条市教育委員会に届け出た。三条市長は辞職に同意し、市教委は午後3時半から臨時の教育委員会を開いてこれに同意した。辞職の理由は一身上の都合としている。
松永教育長は旧三条市で平成13年12月6日から17年4月30日まで教育長に在職。三条市合併で翌5月1日から7月25日まで臨時選任の教育委員による互選で教育長を務め、翌7月26日からあらためて教育長に就いた。今の三条市では2期目で、2013年7月25日まで約1年2カ月の任期を残しての辞職となる。旧三条市からの通算では在職期間は約10年6カ月。
松永教育長は、昭和12年6月生まれの74歳。辞職については以前から、「できるだけ早く、機会があれば」、「いろいろな面で若い人に任せる方がいい」と考えていたと言う。
三条市の教育についてのさまざまな問題に対応し、現在も公務はきちんと努めているが、自身は、「(年齢とともに)体も判断力も衰える」と話した。
反対運動などもあったなかでの小中一貫教育関連の第一中学校区の一体校の建設については、すでに工事が始まり、今後は「決まったことをきちんとしていくことが大事」。「今後は行動力のある若い人が」と託していた。