三条市の第一中学校区小中一体校の建設に反対し三条市事務監査請求を行うため署名活動をしている市民グループ「私たちの三条市をつくる市民の会」(村上幸一会長)と「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)は、23日夜、「一体校と三条市の教育を考える 市民集会」を開き、必要数の2倍近い3,200人の署名が集まっていると中間報告し、さらに多くの人に活動を理解してもらおうと協力を呼びかけた。
午後7時から三条市嵐南公民館で開き、署名を収集できる計270人の受任者を中心に300人余りが参加。村上会長のあいさつに続いて、第一中学校区の小中一体校の問題点、先に行った住民監査請求についてなどの説明、事務監査請求を行うための署名の中間報告を行った。
署名は、5月2日から1カ月以内に有権者の50分の1以上(3月2日現在、1,707人)が必要だが、同日までに3,200人の署名を収集していると報告。署名活動は期限の6月1日まで実施し、できるだけ多くの人に活動を理解してもらおうと、さらなる協力を求めた。
また、住民監査請求ではすでに棄却されているが、さらに事務監査請求を行うことなどについて、濱田伸子副会長が話した。署名集めに回ると、「建設が始まってるのにもう無理でしょう」、「工事を中止させられるんですか?」との質問がでる。
濱田副会長も「たしかに工事の中止は難しいかもしれない」が、それでも事務監査請求のために必死で署名を集めるは、「三条市の教育と子どもたちを守るため。違法な学校の統廃合による一体校建設によって、子どもたちの教育環境に多くの問題が起きることが心配される」から。
仕方ないとあきらめるのでなく、ひとりでも多くの市民から「一体校の問題点、その違法、不当の事実を理解してもらい、安全で適正な教育を受ける権利を守り、みんなの力で三条市の教育と子どもたちを守るため、今ここで事務監査請求を行っておく必要がある」とし、小中一貫教育の問題点や、「無謀な270余名のスクールバス」など一体校の問題点について話した。
このほか、震災がれき受け入れ問題、パルム問題についての三条市の対応や現状についての話に続き、大会決議文として声明文を読み上げて決議、外山会長の発声で会場全員が「ガンバローコール」を行った。
声明文では、最後に「市長はなぜ最初から市民(住民)と真正面から向き合って対話をしなかったのか。賛成・反対を問わず、そこに住む住民と真正面から向き合わずして権力者である市長が政策を実行しようとすれば必ずや、今後も正面衝突を繰り返す事は必低である」とし、一体校問題もさることながら、がれき問題、パルム問題も同じであるなどとして提言した。