燕商工会議所は29日、3月の「新潟DNA リ・デザインエキシビジョンIII」で特別賞受賞作品を商品化した「ステンレスエコカップ」の「笑(わらい)」と「チラ見」の2種を発売した。
仕様はこれまでのエコカップと同じ500mlサイズ。つや消しのカップに黒1色のプリントで、「笑」は口元と思わせるイラスト、「チラ見」は横を向いた目が2つだけと、どちらもシンプルなグラフィックデザインが印象的だ。
いずれも1個2,300円で、燕商工会議所で販売し、6月5日から燕三条地場産業振興センターでも販売する。初回は各100個ずつ計200個限定の販売で、追加販売も検討する。
同商工会議所オリジナルデザインでは3シリーズ目となる今回のデザインは、同商工会議所にも近い燕市杣木、(株)長谷留印刷所デザイン室LOLOの中山侑さん(28)。
3月に燕三条地場産業振興センター主催で開かれた「リ・デザインエキシビジョン」は、既存のステンレスエコカップと包丁パッケージを県内のグラフィックデザイナーのリ・デザインを募集、審査したもので、ステンレスエコカップの応募は27点。特別賞は、ステンレスエコカップの研磨作業にあたる燕市の研磨業者でつくる共同受注グループ「磨き屋シンジケート」が審査、選定して今回の商品化が実現した。
ステンレスエコカップは毎年、佐渡で行われているイベント「アースセレブレーション」に会議所職員が参加しときに関係者から「紙コップの代わりになるリユースカップがあれば」と開発のヒントをもらって開発。「磨き屋シンジケート」が研磨したステンレス製のコップとして2008年に発売。
以来、「FUJIROCKFESTIVAL」などさまざまなイベントをはじめ、各ビールメーカーのノベルティ、「BEAMS」などファッション関係、東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガースなどの球団、新日本プロレスなど大手の注文を受けるほか、結婚式の引き出物や同窓会の記念品などさまざまシーンとロゴで使用され、これまで8万個以上を出荷している。