6月7日から9日まで北海道札幌市・札幌コンベンションセンターで開かれる医療機器展示会「メディカルショー ジャパン&ビジネスエキスポ2012」に燕市が昨年4月に立ち上げた医療機器産業参入勉強会から4社が初出展する。
出展するのは、金型の(有)エーワン・プリス=佐渡=、プレス加工の後藤こう(「金」へんに「交」)業(株)=大関=、電機システムの(有)三和システム電機=小池=、線材加工の(株)シンドー=朝日町=の燕市内4社。医療用機能・要素部品パビリオンのコーナーにそれぞれブース出展する。
出展するものは基本的に医療用に開発したものはなく、医療現場で使えそうなもの、流用できそうなもの、例えば手術室で使えそうなステップや洗浄に使えそうなかごなどを展示する。
燕市は、成長分野と期待される医療機器産業への参入を促進し、地場産業の活性化を図ろうと昨年4月、医療機器産業参入勉強会を立ち上げ、市内企業14社が参加している。
昨年度は「知ること」をテーマに、医療機器の市場動向や課題を学んだ。日本医療機器工業会の植竹強副理事長をアドバイザーに企業診断や技術指導を受けてきた。医療機器とは何かを考え、薬事法を学び、県立吉田病院で医療現場の視察も行った。
今年度は「実績を作ること」が目標。グループでの製品試作や企業単位による医療分野などへの取り組みを行っている。試作は4つのグループに分かれて2つは医療用の機器を開発、2つは医療や介護用の機器を開発。市が1グループ150万円の補助金を交付している。
その一環として「メディカルショージャパン」のパビリオンに初出展するもので、新たな市場開拓へのきっかけづくりを目指す。主催の日本医療機器学会は、医療者と製造業者がつくり上げてきたユニークな学会。展示会場では患者のための最新の医療機器が毎年数多く展示され、総来場者は約7,000人。