化学工業薬品、工業用塗料と関連設備、機器装置の専門会社、三恵(株)=外山博康社長・三条市直江町4=は4日、東京都・スクワール麹町で行われた平成24年度全国危険物安全大会で、優良危険物関係事業所表彰として消防庁長官表彰を受けた。
平成14年から財団法人新潟県危険物安全協会理事長及び三条地区支会支会長を兼任する同社の外山雅也会長が、6日午後2時半に三条市消防本部を訪れ、市川忠司消防長に受賞を報告した。
同表彰は、危険物施設の保安体制の確立と消防行政の円滑な推進が目的。選考基準は危険物法令に違反がなく、管理がとくにすぐれているもので、都道府県危険物安全協会連合会と市町村危険物安全協会の組織の発展に貢献し、過去5年以内に危険物の違反がなく施設の火災等の事故もないことなどがある。
今年度は、全国から個人保安功労者24人、優良危険物関係事業所26事業所が表彰された。県内は17地区支会から毎年1件を推薦し、同事業所が推薦、表彰された。
「慣れから事故が起こる」と外山会長。危険物の災害を未然に防ぐために、普通物とは違うということを社員に知ってもらい、常に取り扱いの注意喚起を行っており、今回の受賞を機に、「いっそう賞に恥じないよう、会社ぐるみで危険物の取り扱い、貯蔵等に精進してまいりたい」と話した。
同社は、会長の父の外山三平さんが昭和8年12月に創業。外山会長は昭和35年、父の経営する三恵商店に勤務。昭和51年6月に法人設立・三恵株式会社の代表取締役となった。また、平成14年4月から、(財)新潟県危険物安全協会理事、同三条地区支会の支会長を兼務している。