新潟県三条地域振興局(岡田伸夫局長)は7日、初めて報道関係者向けに1年間を通した事業説明会を開き、地元4社が出席して三条地域振興局が取り組む平成24年度地域振興事業16件を説明した。
午前11時から同振興局で開き、岡田局長が説明した。ソフト事業では、地域振興戦略事業調整で、県央マイスター制度運営事業、フード・サポートプロジェクト事業、ものづくり体験教室、ピンクリボンほっと語らい温泉街づくり事業など10件。
このうち、ピンクリボンほっと語らい温泉街づくり事業は、湯田上・弥彦の温泉街を乳がん予防の発信地とし、乳がん体験者が心置きなく大浴場などを利用できる環境づくりを進める。旅館やホテルの協力で一般客向けに乳がん検診や事故触診法の啓発を進め、乳がん体験者の交流会、学習会や講演会も実施する。
ハード事業は6事業で、燕市が整備する観光情報発信拠点施設の建設費用の一部補助として「大河津分水さくら公園ビジターハウス整備事業」(予算2,500万円)、三条市と協力して整備する「まちあるき道路案内整備事業」(550万円)、「大谷ダム湖周辺環境活用整備事業」(2,858万円)として平成16年や平成23年の豪雨水害で機能を喪失した浮桟橋の整備を行う。
このほか、ウオーキングコース総合案内看板・指導標設置事業、良寛周遊ルート・サイン整備事業、下条川ダム湖周辺環境活用整備事業なども紹介した。
県は、平成14年度から地域振興局ごとに、それぞれの地域の特性や状況などを踏まえた独自事業の展開に取り組んでいる。三条地域振興局でも、管轄する三条、燕、加茂、田上、弥彦の県央地域振興と交流人口の拡大を目指した地域振興事業を行っている。
そうした事業ごとにこれまでも報道関係に情報発信、提供してきたが、さらに1年間を見通して事業を紹介することで、三条地域振興局の発信力をさらに高めていこうと、今回初めて報道関係者の参加を求めて説明会を開いた。