世界のアウトドアブランド、スノーピーク(山井太社長・本社三条市中野原)は9、10の2日間、同社全店で初めて春の雪峰祭を開き、三条市にある新潟本社でもユーザーへの感謝の気持ちを込めてアウトレットや限定アイテムの販売、新潟にこだわった食べ物の提供、体験イベントやワークショップなど家族連れで楽しめるさまざまな催しを行う。
本社の社内、併設するショップ、キャンプフィールドとすべて丸ごと使い、2日間限りのスノーピークのテーマパークが出現する。スノーピーク製品のテントやタープをはじめとした大型商品を展示、工場やアフターサービスの見学は、ふだん業務の延長で行う。
限定アイテムやアウトレットは、スノーピーカーには見逃せない。限定アイテムはお猪口やTシャツなど6アイテムを販売し、オンラインでも9日午前0時に発売。アウトレットはファクトリーアウトレットと入札形式のB品アウトレット抽選会を行う。
食べ物は、新潟のコシヒカリでにぎった「特製おにぎり」や新潟郷土料理を「のっぺ」を提供。新潟うまいもの販売コーナーでは、新潟人気居酒屋「よね蔵」による村上牛、深雪もち豚、十全なす、枝豆「弥彦娘」、栃尾の油あげなど特選素材を使った料理を販売する。
「ナチュラルマーケット」では、体験イベントやワークショップを地元の店の協力で出店。販売は本社にある植物で染色したアイテムやガラス細工、手作りジャム。和釘づくり体験やキャンドル、はし、ハーブを作るワークショップに500円から1,000円で参加できる。鎚起銅器カフェや世界のカブトムシ・クワガタ展も開設。10日は午後1時から3時までネイチャーゲームを行う。
さらに、自然素材を使ったエコクラフト、昔懐かしい射的コーナー、先着500人にロゴが印刷されたスノーピーク風船プレゼント。フライングディスクを使ったディスクゴルフを9ホール開設、夜も宿泊者限定の特別イベント、たき火と日本酒で音楽で過ごす「雪峰祭焚火Night」を楽しんでもらう。
同社は年に一度、感謝祭として秋に雪峰祭を開いてきた。本社では昨年春、三貫地から今の場所に移転して初めての雪峰祭で、これまでにない規模の雪峰祭を成功させた。そこで得た経験もあり、ことし春と秋の年2回に増やし、内容も昨年以上にボリュームアップして初めて春の雪峰祭を開く。
昨年は2,500人が来場し、今回は3,000人を目指す。ユーザーにへの感謝はもちろんだが、「地元をからめた雪峰祭をやりたいと思いました」と久保大輔店長。「土地自体、ものづくりをベースにした歴史があります。そこにあるアウトドアブランドなので、もっと新潟、三条のものづくりの魅力も知ってもらいたい」と話し、企業の枠を飛び越えて雪峰祭を地域を盛り上げる入り口となるイベントへの成長にも期待している。