「〜三条マルシェ〜ごった市@ホコテン」を地元高校生のボランティアスタッフがサポートしようと今年度、発足した「マルシェ部」。9日の三条マルシェでも30人余りが出店を手伝ったり、来場者を案内したりと活躍したが、今回はステージイベントの司会も初めてマルシェ部員が担当した。
司会を担当したのは、三条東高3年生の石田聡子さん(17)と野口千穂さん(17)。2人とも三条市に住み、1年生の時に同じクラスだった親友。司会役は石田さんが務め、野口さんがマイクを渡したりキューを出したりとAD的にサポートした。
三条マルシェ実行委員会が作成した台本を当日の朝に受け取った。三条別院の本堂前で行われたライブ演奏や来場者20万人達成のセレモニーを仕切った。「打ち合わせが足りず、もうちょっとできたのにな…」と石田さん。早くも欲が出る。
吹奏楽部に所属し、定期演奏会で司会を務めたことがある。「大勢の人の前で自分の話を聞いてもらえるのが楽しいです。もっと思いが伝えられたら」と石田さん。横で野口さんが「えっ?」。親友でも初めて知る石田さんの一面だったようだ。
石田さんが司会で戸惑ったのは、台本にないインタビューやフリートーク。「場をもたせるのが苦手なので難しかったです。でもしゃべるのが好きなので」。ふたりとも「楽しかった!」と大満足の司会デビューだった。
司会役を頼んだのは、三条マルシェ実行委員会の副委員長で、手芸用品と雑貨の店「BonBon(ボンボン)」=三条市旭町1=の企画を行う加藤はと子さん(37)。昨年10月に史上最大の三条マルシェが行われたが、ことしも10月は同様の大規模な開催となる。ステージイベントも昨年と同様、4カ所で同時に行われる予定だが、昨年は司会に人手を取られたり、限られた予算のなかで経費をかけて司会を頼んだりした。
ことしはそこもボランティアで回していこうと構想。しかし、いきなり10月の本番ではハードルが高く、それまでに司会ができる人材を育成していこうと、まずはマルシェ部に司会のボランティアを募集したところ、石田さんが野口をさんを誘って手をあげてくれた。
9月の三条マルシェは三条鍛冶まつりと同時開催なので三条マルシェ単独のステージイベントはないが、7、8月の三条マルシェでもステージイベントを行い、同様にボランティアの司会を頼む計画だ。
マルシェ部の仕事はどちらかといえば裏方。「華やかな仕事があるとマルシェ部のやる気につながればいいなと思って」と加藤さん。司会の人数はまだ足りない。高校生に限っているわけではなく、おとなでも構わないので、司会をやりたい人は気軽に声をかけてほしいと呼びかけている。司会をやってみたい人は三条市経済部地域経営課(電話:0256-34-5511・内線727)へ。