三条市は今年度の三条マルシェからカナダ出身の三条市国際交流員、ピーター・カーターさん(25)の担当で、「世界のキッチン」として国際料理の店を出店。続いてその料理を作る料理教室を開く企画をシリーズで開いており、その第2回となる9日の三条マルシェでは、キューバ料理の「フリホーレス・ネグロ」を販売し、20日にその料理教室を開く。
「フリホーレス・ネグロ」は、韓国料理のキムチと同じようにキューバのメーンディッシュと一緒に当たり前に出される料理で、一言で言えば「黒豆のポタージュ」。黒ささげ豆にクミン、オレガノ、コリアンダー、ローリエなどのスパイスと野菜も入れ、ターメリックライスにかけて食べる。
食べたことのないと味が想像もできないが、当日のお楽しみ。キューバ人男性と半年間、キューバに住んだこともある三条市に住むシフレペレス・摩弥さんが調理してカーターさんら市職員も手伝いって店開き。1食400円で販売する。
その料理教室は20日午後2時半から三条市勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」で開く。カーターさんがキューバの文化などを紹介したあと、シフレペレス・摩弥さんを講師に調理実習し、5時半に終わる。
カーターさんはカナダのサスカチュワン州サスカトゥーン市の出身。高校生のときに留学を希望し、留学先に日本を選んで1年間、神奈川県横浜市の高校に留学した。再び日本を訪れたいと、大学生のときにも1年間、明治大学に留学。足りない単位の取得のため、今度は韓国・延世大学校に通った後、国内の地方公共団体に外国語指導助手、国際交流員、スポーツ国際交流員を配置するJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で昨年8月から三条市国際交流員を務めている。
昨年12月、米国・フロリダ州を訪れ、レストランでメキシコ料理の「チョコレート・チキン・モレ」を食べた。チョコレートを使ったカレーライスのように、飛びっきり甘くて辛い料理。そのおいしさに自分でも作って見ようとネットでレシピを検索。評価が高かった5つのレシピを組み合わせて独学でオリジナルのレシピを完成させた。
それをきっかけに始まったのが「世界のキッチン」。5月の三条マルシェで「チョコレート・チキン・モレ」を販売したところ、予定した150食を上回る173食を販売。続いて開いた料理教室はカーターさんが講師を務め、14人が受講した。
今後も、スウェーデン、スリランカ、南アフリカ、ロシア、イタリアなどの料理を取り上げる予定で、今回の料理教室にも参加を呼びかけている。参加したい人は、まずは三条マルシェで試食すべし、だ。参加費は500円、定員24人でエプロンと三角巾を持参する。参加申し込みは地域経営課地域振興係(電話:0256-34-5511・内線403、電子メール:chiikishinko@city.sanjo.niigata.jp)へ。