三条署は8日、毎月6と9のごろ合わせで「6・9(ロック)の日」にちなんで「鍵かけ」を呼びかける活動の一環として、JR東三条駅で市内の高校生にも参加してもらい、自転車盗難被害防止などの広報啓発活動を行った。
高校生の学校帰りの時間にあわせて午後4時過ぎから行った。同駅が最寄駅の三条東高校と三条商業高校の高校生10人ずつが参加。さらに三条青少年補導員、三条地区保護司会、JR東三条駅職員、三条市、三条署、県警マスコットの「ひかるくん」と「ひかりちゃん」、三条市環境マスコット「エコちゃんサンちゃん」の着ぐるみなど約70人が参加した。
参加者は、駅の正面口と南口の二手に分かれて、駅の乗降客への呼びかけと駐輪場の自転車の施錠の点検や整列などを行った。
駅の乗降客への呼びかけでは、自転車の「盗難防止にはシリンダー錠が効果的です」とあるちらし、自転車乗りの安全運転を呼びかける交通事故防止のちらし、あわせてオウム真理教関係で警察庁指定特別手配被疑者の情報を求めるちらしなどを手渡して、「鍵かけをお願いします」と呼びかけた。
駅前の駐輪場では、びっしりと並んだ自転車を生徒と参加者が2人1組になって1台ずつチェック。施錠や防犯登録の有無を確認し、不備のある自転車にはチェック票を取り付けて注意喚起した。
自転車の施錠などの点検を行った男子生徒は、「防犯登録をしていない自転車が多くて驚いた」と話していた。三条署によると昨年、三条署管内では164件の自転車盗があり、うち7割が鍵のかけていない自転車だった。ことしは昨年同期より9件少ない41件だが、鍵をかけていなかった自転車が9割にのぼる。
高校生の被害は全体の4割を占める。未然防止には、まず鍵をかけてもらうことが大切と、同活動では地元の高校生に参加してもらっている。