婚姻届受理証明書の存在をご存じだろうか。それも賞状タイプの立派なもの。つい最近、結婚した友人がこの発行を受けて初めて知った。いろいろな人に聞いてみたが、市職員以外でこの存在を知る人はいなかった。市職員でも知らない人が多く、ふつうの人が知らないのも当たり前だ。すべての市区町村で発行を受けることができる。三条市役所で調べてみた。
B4判の一般的な賞状のサイズに夫と妻の名前、住所、生年月日を書き、証人の名を書いて「よってここに法律上婚姻は、成立したこととなる。」。国定勇人三条市長名での証明書だが、その名前の前に「日本国政府戸籍事務管掌者」。この肩書きの存在を国定市長もつい最近まで知らなかったと言う。
一般的な婚姻届受理証明書は、婚姻届けの提出と同時に取得できる。手数料は350円。それに対し、賞状タイプは1,400円。4倍の手数料がかかる。「証」の字の透かしまで入った豪華仕様で、ありがたさ満点。
名前などの筆で書いてもらう作業を外部委託するため、申し込みから発行まで「1週間から2週間、お待ちいただきたい」とのこと。結婚式場に婚姻届受理証明書を飾る人もあるらしいが、間に合うように逆算して婚姻届を提出する必要がある。
実はこの賞状タイプの証明書は、離婚届や養子縁組届、認知届用も存在する。なぜ、こんなに立派な賞状タイプが存在するのかは、担当職員もわからなかった。
それにしても、何ともありがたい証明書だ。結婚の記念品としてはコストパフォーマンスが高く、結婚するならぜひともゲットしたいが、何しろ知られていない存在だけに、年に3、4通の発行しかないという、ある意味、レアアイテム。この婚姻届受理証明書の存在を周知すれば、結婚が増えて人口増、出生率の向上に貢献する!…わけはないが。
あくまでも結婚していることを証明するものなので、結婚して何年たっていようが、発行できるらしい。金婚式などの祝いにというアイデアもありそうだが、印刷された証明書には日付にあらかじめ「平成」と印刷されている。まさか「平成」に線を引いて隣りに「昭和」と書くわけにはいかないだろう。どう対応するかには担当者も首をかしげていたが、詳しくはそれぞれの市町村の窓口で確認してほしい。あっ、くれぐれもケンオー・ドットコムで見たなどと言わないように。余計な仕事が増えたとクレームが来そうなので(笑)。