英語劇をつくり、演じることで子どもたちから英語を学んでもらおうと、三条市は12月の発表会に向けて7月から練習をスタートするので、小学生から高校生の出演者を募集している。
昨年8月から三条市国際交流員のカナダ出身ピーター・カーターさん(25)が指導する。誰もが知っているおとぎ話を英語で演じるが、どのおとぎ話にするかから子どもたちで決める。台本もすでにあるものを使うのではなく、みんなでシナリオやせりふを考えながらつくりあげていく。
練習は7月10日から発表会前で第2、第4火曜の午後5時から7時までだが、夏休み中は毎週水曜の午後1時から3時まで、いずれも市役所第二庁舎で行う。
三条市は毎年、青少年海外派遣事業として友好都市のあるカナダと中国へ市内の中学生や高校生を派遣しているが、子どもたちが海外へ渡ることも珍しくなくなり、ことしは派遣を行わないことになった。それに代わる事業の意味もあり、体験を通して英語を学んでもらおうと初めて英語劇に取り組む。
半年間に渡る練習でせりふを声に出すことにより、イントネーションなど自然と実用性の高い英語をを身につけられることを期待する。英語の勉強はあまり楽しいものではないが、「英語が楽しくなるようにやりたい」とカーターさんは意気込む。
カーターさんはカナダ・サスカチュワン州サスカトゥーン生まれ。高校と大学のときに日本に留学し、前近代日本文学、言語学を学んだ。最近はDJにもハマっているファンキーガイ。カーターさんと友だちになれるのが、英語に親しむことができるいちばんの鍵になるかもしれない。参加費は無料、定員20人。参加したい人は22日までに市地域経営課地域経営係(電話:0256-34-5511、内線403)へ申し込む。