三条市の松永悦男教育長が5月31日付けで辞職したのに伴い、空席だった教育長に12日、元三条市総務部長の長谷川正二さん(62)が選任された。
長谷川さんはこの日、開かれた三条市議会6月定例会の追加議案として提出された教育委員の任命についてで、同意を受けて教育委員となり、午後3時から栄庁舎で開かれた臨時の三条市教育委員会で教育長に選任され、長沼礼子委員長から辞令書を受け、教育長に就任した。
長谷川さんは、三条市鶴田在住。1971年10月1日に旧三条市役所に入庁。1999年からは環境課で三条市の三大プロジェクトの斎場、し尿処理施設、ごみ処理施設の建設に関わる経験を経て、2005年に部長級の民生部参事兼市民課長嵐南サービスコーナー所長、市民部長、2009年に総務部長を歴任。2010年3月31日付で定年退職。翌4月から社会福祉法人さかえ福祉会で事業推進室長に就いていたが、教育長就任を受けるため6月10日に退職した。
臨時教育委員会で、長沼委員長から教育長の辞令書を受け取った長谷川さんは、「三条市の教育行政を担うに当たり、職責の重さに身の引き締まる思い」と緊張気味にあいさつした。
松永前教育長は「三条市の教育行政のこれからの道筋をしっかりと方向付け」をしたが、自身も「しっかりと踏まえさせていただいて大変、微力ですございますけれども実現に向けて全力を集中させて頂く覚悟」とした。
教育行政に取り組むのは初めてで、いっそうの指導と支援と協力をと求め、三条市の子どもたちが心豊かに育まれるよう、教育委員と知恵を出し合って一生懸命に頑張り、それが「喜びに変わる毎日であればいいな」と願った。
臨時教育委員会のあと、教育長室で報道関係のインタビューに答えた。教育長の就任は国定勇人市長から何回か要請があった。最初は遠慮したが、国定市長が総務省から三条市にきていた時代に一緒に仕事をしたこともあり、「一生懸命、頑張っていられる市長と仕事をしていくべきかなと思い、最終的に受けた」とした。
また、松永前教育長から連携を託しされ、基本的な考え方は同じであり、完成形が見えない学校教育だが方向性はきっちりしているとし、それを受けて直接教育にあたる先生、地域、事務局などが共働連携し、少しでも三条市の教育の充実と完成に近づけていくことが自身の使命と思うと話し、学校教育をはじめ子育て支援についての課題なども話した。