震災がれきの広域受け入れを進める県内5市うちのひとつの三条市は、がれきの焼却灰を埋め立てる三条市一般廃棄物最終処分場=同市月岡=の排水の汚染などが指摘されたことから、市民の不安をぬぐい去ろうと15日、定期検査とは別にあらためて公開で水質検査試料の採取を行った。約3週間後に検査結果がわかったらすぐに結果を公表する。
午後1時半から(社)県央研究所(高野貞子理事長)の所員2人が採取した。採取は、処分場からの浸出水を処理する施設内の処理を終わった水をためる放流水槽、すぐそばを流れる五十嵐川への出口、そして五十嵐川の上流側と下流側で行った。
同処分場では毎月1回の水質検査と年1回の有害物質の検査が行われている。有害物質の検査はことし9月に予定されていたが、汚染を不安視する声があったことから、市民に不安が広がらないよう有害物質の検査も前倒しし、公開で行った。
検査には、法が定める手順にしたがい、検査する有毒物質ごとに素材や光の透過度が異なる容器を使い分ける必要があるため、1カ所での採取に30分以上もかかった。
地元月岡地区の自治会のほか、がれきを受け入れに反対する市民グループからも10人近くが参加。市環境課職員に浸出水を処理する手順などを質問したが、とくに混乱もなく採取のようすを見学していた。
同処分場は岩盤の鋼板の矢板を打つ形で遮蔽(しゃへい)したなかにごみを埋め立てている。岩盤を水を通しやすいと汚染水が外へ出てしまうため、岩盤の透水係数が法で定められている。透水係数が大きいほど土の中を水が流れやすくなるが、同処分場のそれは基準を大きく下回っている。
そして処分場からの浸出水を処理施設で法定基準内となるよう、活性炭原水層、処理水槽、脱窒素槽などさまざまな処理を経て、最終的に五十嵐川に排水される。
先にがれき受け入れに反対する市民団体が現地を調査したところ、五十嵐川への出口部分で電解質が高い濃度で含まれているわかり、塩素イオン濃度が高いのは、何らかの有害物質が含まれていると指摘された。
三条市では、どんな有害物質が含まれているのかを問い合わせたが、特定されていないようだっため、市民に不安が広がらないようにと、あえて公開で試料採取を行った。