三条商鐵組合青年部(中條耕太郎部会長・28人)と千葉、大阪、名古屋の4つの若手鉄鋼団体が交流する「若手鉄鋼人4団体交流会」が15日、初めて三条市で開かれ、鋼材の販売など鉄を扱う若手経営者や後継者50人余りが三条鍛冶道場や諏訪田製作所などを訪れ、三条の鍛冶の技を体験しながら交流した。
三条商鐵組合青年部以外の参加団体は、千葉の「浦安U-ing」(碓井達郎代表幹事・41人)、「大阪OSA-AKINDS」(森徹代表幹事・23人)、「名古屋鋼竜会」(林義隆代表幹事・13人)。毎年、各団体の持ち回りで交流会を開いており、参加4年目の三条市では初めて開かれた。
4団体から浦安19、大阪14、名古屋4、三条20の57人が参加。市内を大型バス1台で移動し、午後2時から三条鍛冶道場で施設見学と和釘づくり体験、続いて(株)諏訪田製作所のオープンファクトリーを見学し、二洲楼で交流会を開いた。
三条鍛冶道場での和釘づくりを体験では、コークスの火床で赤く熱した長さ10センチほどの鉄の四角い棒をペンチのような形をした「はし」という道具でつかんで槌でたたき、先を細くしたり、曲げたりと形を作った。
参加者は、毎日の仕事として鉄を扱い、素材の認識はあったものの、機械加工が主。真っ赤になった鉄を槌で数回たたき、鉄を曲げる感触を自分の手で感じた参加者からは、「鉄がこんなに簡単に曲がるとは思わなかった」と、驚きも大きかったようだ。
三条商鐵組合青年部の中條部会長は、「横の連携をとって意見交換し、業界全体の発展につながるような仲間づくりをしていきたい」と同世代の経営者や後継者が参加する同交流会に期待する。