燕市と民間レベルの交流が深まる山形県南陽市の観光さくらんぼキャラバン隊が16日、燕市国上、道の駅国上の「ふれあいパーク久賀美」を訪れ、同市の観光さくらんぼ園や赤湯温泉をPRした。
キャラバン隊は南陽市商工観光ブランド課と南陽市観光協会の職員、赤湯温泉旅館協同組合女将、ミス南陽の4人で編成。観光パンフレットにサクランボ2粒を付けて400セットを配布し、ミス南陽の山口華織さん(28)は、鈴木力市長に最高級品種「佐藤錦」1箱をプレゼントして、間もなく最盛期を迎えるサクランボ狩りをPRした。
燕市は南陽市は音楽を通じてつながった。難病で平成15年に17歳の若さで亡くなった燕南小学校卒業の岡村可奈子さんの詩に南陽市のシンガーソングライター、須貝智郎さんが作曲を名乗り出て『笑顔を忘れないで』をつくった。燕市は南陽市とつながりがある。
それを市内のコーラスグループ「コーロ・スプラウト」が歌いたいたと、須貝さんに合唱用に編曲してもらい、歌い続けている。須貝さんは農家で、初夏に自宅でサクランボコンサートを開いている。コーロ・スプラウトも4年前から毎年、参加し、ことしも6月24日に開かれるコンサートに参加する。
音楽を通じた両市の民間レベルの交流は年々、深まっており、昨年は故菊地剛副市長もコンサートに参加。ミニバスケットボールを通じた両市の交流も始まっていることから今回初めてキャラバン隊が来燕。鈴木市長は南陽市が災害時の相互応援の相手先との頭もあるが、それ以前に「ふだんの交流が大事」とキャラバン隊を歓迎していた。
また、キャラバン隊によると、ことしの「佐藤錦」は雪解けが遅かった分、生育が遅れているが、20日ころから最盛期を迎え、品質は上々と話していた。