燕市舘野地内にある地蔵の保存に努める舘野地蔵尊保存会は18日、市の社会福祉などに役立ててほしいとさい銭箱に寄せられた1年分の浄財約10万円近くを燕市に寄付した。
午後3時半に舘野の町内から地蔵の立つ土地を所有する湯川政治さんと自治会長の竹田精作さん、役員の湯川保さんが市役所を訪れて浄財9万5,388円を鈴木力市長に手渡した。
舘野地内の街道沿いには、地蔵のお告げで知らされたと伝わる井戸があり、やけどや傷を治す鉱泉が出たと言われる。戦後、水道の普及とともに井戸は使われなくなったが、21年前に湯川政治さんがその土地を買い取り、再び井戸を整備してわきに新しい地蔵を建立した。
地蔵の前に置いたさい銭箱に寄せられた浄財を毎年、舘野地蔵尊祭りのころに燕市に寄付しており、ことしは24日午後6時から舘野地蔵尊祭りを開く。