燕市スポーツ少年団に所属する「つばめスイミングクラブ」(近山義郁代表)は18日、鈴木力市長を表敬し、先に日本水泳連盟(佐野和夫会長)から県内で4番目となる優良団体表彰を受けたことを報告した。
午後1時に近山代表と同クラブの上部団体の燕市水泳協会の小林力会長の2人が鈴木市長を訪問。2月14日に受けた優良団体表彰を披露するとともに、『スイミング・マガジン 7月号 』(ベースボール・マガジン社)に3ページにわたって燕中学校水泳部の特集が掲載されたことも紹介した。
優良団体表彰は、水泳競技の普及、発展に尽力し、日本水泳界への貢献をたたえるもの。県内では新潟水泳協会、悠久スイミングクラブ、スポーツアカデミー柏崎に次ぐ表彰。五輪選手を輩出したスイミングクラブもあるなかでの表彰は快挙ともいえる。
つばめスイミングクラブは、旧燕市で幅広いスポーツを網羅した前身となる団体が40年近く前に発足。その後、水泳の団体となり、燕市スポーツ少年団にも所属。燕中学校水泳部は自動的につばめスイミングクラブの所属になる。
その燕中学校水泳部は、昨年まで12年連続で全国大会出場を果たしている。全国大会はスイミングスクールを主体に練習する選手が多いなか、燕中学校水泳部はあくまでも部活動として行っている。さらに校内にプールはなく、B&G財団の海洋センタープールまで通わなければならないという、決して恵まれているとは言えない環境での偉業だ。
その功績が今回の表彰につながったのは間違いないが、近山代表は「子どもには水泳を通して感謝する心を教え、そうすれば丈夫な体もつくれると思っています」と、水泳に向かう気持ちを大切にする。小中学生に加えて3年前に高校生の部もでき、「中学校を卒業して高校生になって、また戻ってきて下の子どもを教えてくれます」と世代を超えたつながりを喜ぶ。
「つばめスイミングクラブ」のヘッドコーチも務める小林会長は、「ぼくよりも近山代表が尽力してくれ、ぼくが東京へ行ったときも力になってもらいまいした」と近山代表に感謝していた。
鈴木市長は近く、B&Gの本部へ行くときは今回の表彰や『スイミング・マガジン7月号』の特集をアピールしなければと話した。鈴木市長は子どものころ平泳ぎが得意で、旧燕市内の水泳大会に出場した実力者。「見てるとやりたくなるんだよな」、「肩こりが治るんだよね」と、うずうずしているようすだった。
もしかしたら、近く市内水泳大会で鈴木市長の力泳が見られるかも。最後に鈴木市長は「今度とも頑張ってぜひ燕から五輪出場選手を」と2人に大きな夢を託していた。また、昨年の燕中学校水泳部は部員が2年生だけだったため、全国大会の連続出場が途切れるかと思われたが、見事に出場を果たした。ことしはその全国大会を経験した2年生が3年生になって迎える夏。上位入賞に大きな期待が寄せられている。