19日夜から20日朝にかけて三条市立第一中学校と三条市立本成寺中学校のそれぞれで教室や玄関の窓ガラスなどが割られ、警察では器物損壊事件として捜査している。
被害は、第一中の1階と4階の窓ガラスなど10枚、本成寺中の生徒玄関のガラス1枚とスクールバス1台のフロントガラスなど。
三条署によると、いずれも学校関係者が被害を見つけて110番通報があり、いずれも19日午後7時過ぎころから20日朝方にかけて割られたと思われる。両校の現場には小石などがあり、何者かが建物の外から投げてガラスを割ったものと考えられており、器物損壊事件として捜査している。両校は直線で2キロほど離れているが、関連性もあわせて調べている。
第一中は、校舎1階の職員玄関のドア上部、特別教室、普通教室、女子トイレ、生徒玄関と4階の廊下の計10枚のガラスが割れていた。同校によると、校舎内にガラスの破片に混まじって、石が落ちていた。ほとんどがグラウンド側で、校舎敷地内に侵入しなければ割ることはできないと思われる場所だった。
前日19日は午後9時15分に教職員が施錠しており、翌20日午前7時に登校した管理士がガラスが割れているのを発見し、その報告を受けて教頭が警察に通報した。この日は、台風4号の接近に伴い午前11時の始業としていたことから、生徒の登校前に三条署が捜査、ガラスの後片付けなどを行った。
同校では、臨時の全校朝会を開いて、ガラスが割られていた事実を八幡校長から生徒に知らせ、日常生活の不満などを暴力や破壊行為で解決することは許されないことなど話したという。