この夏も節電や暑さ対策で、植物のカーテンで日差しを遮って室温を下げる「緑のカーテン」の設置が盛んだ。農業のエキスパート、JAにいがた南蒲本店=三条市興野3=ではキュウリのカーテン」を設置し、カーテンの生育とあわせて毎朝の収穫も楽しんでいる。
昨年に続いて緑のカーテンの設置。緑のカーテンにはゴーヤやアサガオを植えるのが一般的だが、昨年は新野菜「パワーリーフ」を栽培し、ことしはより身近なキュウリを選び、本店2階の西側のベランダに設置した。
長さ45センチほどのプランター10個を並べ、プランター1個にキュウリの苗を2本ずつ植えた。支柱を立ててネットを張れば、あとはキュウリのツルが伸びるのを待つばかりだ。
植えてから1カ月余りたち、キュウリの葉が窓全体を覆うまでには至っていないが、緑色のツルを伸ばして次々と黄色い花を咲かせ、収穫期を迎えた。職員が毎朝10本ほど収穫し、塩もみして昼食で食べ、好評だ。
キュウリは成長が早く、1シーズンに3回ほど種まきをする農家もある。植えた苗を秋までもたせることができず、今回、植えた分も盛夏のころに収穫を終わって葉も枯れてくるため、次の緑のカーテンも用意する。
これから植えても花や収穫が十分に間に合う。家庭菜園と夏休みの研究を兼ねて一石二鳥にも三鳥にもなり、同JAではキュウリのカーテンに家族でチャレンジをと提案している。