新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号の八十里越道路の暫定的な活用開始が間もなく見込まれることから、地域間交流と一日も早い全線開通のアピールにもなればと27日、両市町、両県、国の関係機関による活用検討懇談会が設立する。
同懇談会には行政のほかにも関係する商工会、観光協会も参加。27日午後3時から三条市・漢学の里「諸橋轍次記念館」で設立総会が開かれ、三条市の国定勇人市長と只見町の久保克昌副町長が開会あいさつのあと、国土交通省北陸信越運輸局企画観光部観光地域振興課の土田泰之課長様が「観光の動向について」のテーマで記念講演を行ってから議事に入る。
議事は「懇談会設立について」、「八十里越道路現状と今後の方針」、「八十里越導路の活用について(只見町、三条市)」、「平成24年度開催イベント等について」など。翌28日は午前8時半から八十里越道路などを現地視察する。
八十里越道路の全線開通はまだ見通しすら立っていないが、工事用道路を使うことで物理的に新潟−福島間は通行可能になっている。間もなく国の担当部署による先導、随行で暫定的な通行が可能になると見込まれることから、両市町の産業、経済、文化、観光の新たな地域間交流を検討しようと懇談会を設立する。
また、懇談会を設立することで地元の開通に対する期待の大きさをアピールする意味も大きい。