JAにいがた南蒲は23日、三条市興野3の本店職員駐車場で初めて「なんかん育ち 軽トラ市場」を開き、13台の軽トラックの荷台を店舗にした農産物の直売をオープンした。
初めてのイベントは、梅雨の中休みの青空に恵まれた。午後3時のオープンを待たずに買物客が次々と訪れ、オープニングサービスのタマゴのプレゼントには70人余りもが列をつくる人気だった。
三条、加茂、田上の農家から13台の軽トラックが出店。キャベツ、ネギ、ウメ、ニンジン、タマネギ、ダイコン、アサツキ、ニンニク、グリーンピースなど朝採りの新鮮な旬の野菜や切り花が並び、ほとんどの人が買い物袋を手に歩いていた。
ディスプレーを工夫する出店者もいた。荷台は畳1枚より一回り大きい金属製。そこにタケのザルやかごにダイコンやカブ、ソラマメを盛って並べた。1山100円、200円と格安。買物客はすべてのトラックを見て品定めしてから、出店者に調理方法を聞いたり、会話が弾んで出店者からおまけしてもらったりしていた。
初めて直売に挑戦した加茂市北潟、高橋佳奈子さん(27)のディスプレーは、フランスの市場の「マルシェ」テースト。軽トラックの荷台の上にストライプの布で手の作りした日よけのような幌をつけ、荷台にすのこを敷いてかごやザルに入れた野菜を並べた。ポップは黒い紙に銀色のペンで記載するなど「かわいい」がひときわ目立った。
近所の興野に住む女性は、「サービスもしてもらって楽しかったです。また、次も楽しみにしています」と両手に買物袋を提げていた。
軽トラ市の営業は、午後3時半から5時まで。6月から11月までの毎月第2と第4土曜日に開催する。